人物や物語の作り方にとんでもない技術を感じました。親愛なるにわとりの話をどうでも良い亀から始めるんです。線分A,Bと線分C,Dを延長して出来る点PとA,Cで形作る三角形が問題の正解を導くみたいでした。一見不要に見えるところまで物事を延長して、結果的に実に美しく理論立てて形作っています。この表現方法をすごく感覚的に踊るように使っています。読むにとどまらずに、書くときに思い出すべき物語です。
だとしたら、主人公の人生はどうなるのか。主人公ほど自覚がないまま、そういう現実を生きている人はたくさんいると思います。
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