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概要
「俺を『殿下』と呼ぶな。そいつはとっくに追放された身だぞ」
王都で何かどでかいヘマをやらかし、都落ちしてきたと称する青年、通称【やらかし】のフォート。そこはかつての戦争において、今はその名も地に落ちた【不落】の二つ名をもつ元英雄・ランパラート王子の武威によって守護された地だった。
現地ではダメ男でならしたフォートだが—―その裏ではまだ若い領主代理の補佐役として、謎の人脈から資金を調達したり、悪事をはたらく輩を一掃するなど、領地経営の補佐に辣腕をふるいながらも、王都時代とは違う、気ままな生活を謳歌していた。
そんなある日フォートは、一人の少女を、王都まで警護するよう王命をうける。貴族でもない、ごくごく普通の平民に過ぎない彼女を一体何故……? しかし何故か彼女は、複数の勢力に、その身を狙われていた!
大業を成せる身ではない。為政者になるよ
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