深々と、きらきらと、感情が積み重なっていく


森の静けさをふたりじめするような、少しのさみしさと同じくらい歓びに満ち溢れた美しい小説です。

この小説の始まりである、
一人で森に暮らす少女:ヴィクトリアと、英雄:オルニーイの出会いのシーンが非常に美しいです。
この二人が少しずつ心を通わせていくのが現在の展開ですが、ずっと、夜の森の静謐さが漂っていてとても素敵です。せつないくらいのうつくしさだと思います。

これからきっとこのふたりはもっと心を通わせていくのだろう。という期待に胸を膨らませています。
ただ、それと同じくらいに、このせつなさ、なによりこの小説のキャッチコピーのことを思うと喉の辺りが圧迫されて悲しくなります。

今後も応援しております。