全人類に問う!死後の世界は必要か?そこに救いはあるのか?

人間を自在に操り、最後には動物に変えてしまう力を持つ『彼ら』を使って、嫌いな奴を面白半分に次から次に操って世界を征服する、そんな物語だと思って読み始めた。

ところが、その力を持つ『彼ら』の目的を知り、この物語の壮大なテーマに驚愕した。

丁寧に練り上げられたストーリー、途中出てくる、色つきのカードを使ったトリックなど、なるほどと感心させられた。

死んでも魂は残るのか。あの世はあるのか。人間に、あの世は必要なのか。

最終的に主人公が出した『答え』は、そんな永遠不滅とも言える命題の、一つの答えにはなり得る。


ホラーの中にミステリーの要素をふんだんに散りばめた、楽しんで読める逸品です!
自信を持ってオススメします!

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