まずプロローグで1870年の李鴻章事件とその後の詳細が描かれているから、その時代の物語かと思いきや、第1話からは現代劇、しかもバラバラ死体発見。これは面白そう!となる。
バラバラにされた人物の身元が分かり、その人物に焦点が当てられて行くと、とんでもない悪事が明るみに出てくる。そして、その人物を恨んでいる者も増えてくるので、ますます犯人と真相を知りたくなります。
プロローグで出て来た李鴻章事件は、中盤以降にやっと出てきて、この物語の核心に迫って行く。
巧みな筆致と飽きさせないストーリーで読者を惹きつける、本格派推理小説です。
プロローグの長い文章はサラッと読み飛ばしても大丈夫、次から楽しめます!是非読んでみてください。