クラスメイト普通に強くてワロタ
クラスメイト達の指導を何故か俺が担当することになったのだが、割と皆強い。
下限でも中位Ⅴ程度の実力があり、平均すれば中位Ⅰいや上位Ⅴ程度の力はある。
一番上は上位Ⅱの千聖ちゃんだけど、千聖ちゃん以外にも上位Ⅱの認定を貰っている超能力者がいたし、全体的にスペックがかなり高い。
中位の能力者って一応大改革以前の世界において銃火器で武装し特殊な訓練を受けた軍人10人に匹敵するって所から始まる存在やからな。
このクラスだけで大改革以前の小国なら落とせそうだわ。
中々に教えがいというものがある。
後純粋にクラスメイトの女子が可愛いから個人的なやる気もでるってのはある。
男なんて所詮下心でいくらでも動ける愚者ですよ。
「しっかし、泰斗、お前教えるの上手いな?」
「急にどうしたコッシー。まあ褒め言葉ありがたく受け取っとくわ」
「おう。受け取れ受け取れ。正直に話すと武美先生、教えるのに関しては下手くそも下手くそでな、俺としてはこれからもお前に授業をして欲しいぐらいやわ」
「なるほど。まあ、武美先生明らかに感覚派で教えるの下手そうだもんな」
「そういうことだな。さて、じゃあ俺は特訓に戻ろうかな、上野先生に怒られちゃう」
「おいおい、弄るなってコッシー。まあいいけど」
クラスメイト達の見回りに戻る。
「ねえねえ、上野先生、こんな感じでいいかな?」
剣を振ってる女子生徒が俺に質問をしてきた。
ぶっちゃけそんなに上手くはないけど、褒めて伸ばしますか。
「うん。そうだね。そんな感じ。さっきより上手くなってるよ。でも振り終わった後の隙が大きいから、そこも気を付けた方がいいかな?」
「分かりました。ありがとうございます」
「泰斗、俺の構えこれでいいか?」
声をかけてきた男を見るとさっきよりもマシになった構えで拳を振ってた。
「まだまだ全然駄目だな。もっと腰に力を入れろ。そんな弱パンチじゃ誰も倒せねぞ。お前の場合は拳を振う時はもっと腰に力を入れろ。上半身だけで攻撃しようとするな。下半身の力もしっかりと活用しろ」
「分かった。やってみるよ」
「そうじゃなくて、サーイエッサーだろ。俺は先生だぞ」
「サーイエッサー」
可愛い女子には甘いけど男子には厳しい、男なんてそんなもんだろ。
女子に甘く男子に厳しくで特訓してあれよあれよと授業終了10分前近くになった時に千聖ちゃんが話しかけてきた。
「泰斗君、この授業以外でも私に剣術を教えてくれないかな?もちろんお金は払う。月に30万円でどう?」
月30万円、普通に大金だ。大金なんだが、世界平和維持機構独立軍での給料だけでも年で億貰ってるし、眷属達が裏社会や表社会で稼いでる諸々含めたら兆という数字を余裕で超える資産を持ってるからな。
正直、一切お金には困っていないんだよな。
とはいえ護衛対象と自然に仲良く出来るのは良いことだし、千聖ちゃんの容姿は割と好みだからな。受けるか。
「そうだな・・・。お金は要らないかな。でも普通に教えてあげるよ」
「え?じゃあ、俺も教えて」
すぐ近くにいた男子生徒が話に入ってきた。
名前は知らないが、拳闘術を特訓していた奴だ。
「嫌だね」
「え~~~、何で」
「俺の好みの問題だ。せっかく可愛い女の子と二人っきりで特訓してあげれる機会があるのに、何が悲しくむさ苦しい男を混ぜないといけないんだ」
「可愛い女の子って暴力聖女にお前、何を言ってるんだ」
ゴツン
千聖ちゃんの中々に重たい一撃が失言した馬鹿男子の頭に降り注ぐ。
これは擁護の仕様がない100%の自業自得だな。
「えっと、泰斗君ありがとね。早速だけど今日の放課後特訓に付き合って欲しいな」
「おう。もちろんいいぜ」
かくして俺は護衛対象である千聖ちゃんの先生になった。
めでたしめでたし。
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