第7話「新たな旅立ち」

クロスセイバーがオルタナティブ―クロスセイバーが戦って居ると騒ぎを聞きつけクロガネ率いる王国騎士団が到着。


だが、クロスセイバーは一瞬の隙を突かれオルタナティブ―クロスセイバーの攻撃を受けてしまった。

「ぐわぁぁぁぁっ!?」

「クロスセイバー!?」


「フンッ……クロスセイバー……消えろ……」

「ぐっ……」

「させるか!!」

クロガネは『変身』

パラディンオブナイトが登場。


パラディンオブナイトがオルタナティブ―クロスセイバーに斬り掛かる。

「くっ……お前が噂に聞く王国最強の騎士か……手合わせも良いが俺のターゲットはあくまでクロスセイバー……今は貴様に用はない!」

オルタナティブ―クロスセイバーはパラディンオブナイトを振り払う。

「クサリマドー!一度引くぞ!」

「……あいよ……」

クサリマドーも優を襲うのを辞めオルタナティブ―クロスセイバーと共に姿を消した。


「ふぅ……大丈夫か?クロスセイバー」

「ああ……何とか……」

「君も無事か?」

「ああ……」

それぞれ変身を解除。

「しかし……オビト今まで何処に行ってたんだ?皆心配してたぞ」

「ああ……それが……この世界に帰って来れなくなっちゃって……アイツのお陰でようやくさっき帰って来れたんだ」

「ん?そうか……ところで君は?」

「俺は御堂優……」

「そうか……優君、君は何か不思議な力を持っている様だな……オビトを助けてくれてありがとう」

「そう!その力の事でクロガネさんに相談があるんだ!」

「ん?」

オビトはクロガネにクサリマドーの鎖のせいで優が変身出来ない事を相談。

「なるほどな……魔王軍の残党にも厄介な奴が居たものだ……だが、アイツの魔法なら何とかなるかも知れないな」

「アイツ?」

「セイラちゃんだよ。お前が居ない間も魔力の鍛錬に励んで頼もしい魔法使いになったんだぞ?」

「セイラが!?」

「誰何だ?それ」

「オビトと幼馴染みの魔法使いさ。魔王軍との戦いも彼女の力無しでは戦い抜けなかっただろう。セイラちゃんならその鎖を外せると思うんだが」

「いつまでもこのままじゃな……頼む」

「よし、一先ず王宮に戻るぞ」

優とオビトはクロガネに連れられ王宮に向かう。


その頃、大谷は魔道士に『ディメンションブレス』の修理を依頼していた。

「どうですか?」

「ふ〜む……多少時間は掛かるが何とか直せそうだ。引き受けよう」

「ありがとうございます」


その頃、宙は王宮の中をウロウロしていた。

「坊ちゃま、よろしいのですかね?そんな勝手に動き回って」

「なに言ってんだ……僕達は客人だぞ?それにただ見て回ってるだけじゃないか。ちゃ〜んとマナーをまもっていれば問題ない」

「は〜……そうでしょうか?」

宙がある部屋の前で止まる。

「う〜ん……この部屋何か感じるな……」

宙がその部屋のドアを開ける。

「坊ちゃま!?勝手に……マナーを守ってないじゃないですか!!」

構わず宙がその部屋に入ると……。

「ビンゴ!宝物庫じゃないか!」

「いえ……どう見ても物置き部屋にしか……」

「神山〜……こう言う所にこそ掘り出し物のお宝があったりするんだよ」

「はぁ〜……坊ちゃままた例の悪い癖が……」

「剣と魔法の世界だ!何か凄い力を持ったお宝が……」

そう言って倉庫の中を漁る宙。


王宮に到着した優とオビトは……。

「セイラちゃんにも連絡しておいたから直ぐに来るってよ。オビトが帰って来たって言ったら大喜びだったぞ」

「ハハッ……そうか……」

そして、クロガネは2人を連れ王の間へ。


「国王様、クロガネ只今帰還致しました。そして、オビトも一緒です」

「おおー!!オビト!!無事であったか!」

「国王様、はい、ご心配をお掛けしました」

「しかし、今日は客人が多いな。BLADEの大谷隊長もさっき妙な男とここへ来たぞ」

「大谷さんか!ディメンションブレスの修理をお願いしてたんですけど……」

「ああ、魔道士に修理をさせているよ。大谷隊長も一緒に居るはずだ」

「それで……その妙な男とは?」

「どうやら不思議な力で次元を移動出来るそうでな。大谷隊長を連れて来てくれたんじゃ……そういえば彼は何処に行った?」

「はっ、城の中を見物させてくれと言うのでその辺をうろついているかと」

「ふむそうか……」

「オビトー!!」

セイラがペガサスのペガちゃんに乗り王宮へ到着。

「セイラ!!」

「オビト!!……良かった無事で……」

オビトとセイラは遂に再会した。


そして本題へ。

優の『グランドチェンジャー』に回れた鎖を見るセイラ。

「ん〜……闇の魔法で作られた鎖ね……この魔法を掛けた本人を倒すのが一番早いけど……まっ、何とかやってみるわ」

「ああ……頼む」


「……しっかしセイラが魔法使いとしてこんなに成長してたとはな……」

「フフッ……お前が居ない間グランスタ王国を守ると言って毎日修業に励んでたからな……今じゃこの国随一の魔法使いだ」

オビトとクロガネがそんな話をする。


その頃、オルタナティブ―クロスセイバーはクサリマドーの案内で魔王城跡地に来ていた。

「ここが魔王城跡地か……なるほど……確かに嫌〜な雰囲気が漂う場所だな」

「しかし、ここに来て一体何をする気だ?」

「折角この世界に来たんだ。軍勢を揃えない手は無いだろう」

「軍勢?」


グランスタ王宮ーー


セイラは魔力を集中。

「ん〜……はっ!」

なんと鎖が砕けた。

「おおー!」

「!やるなぁ」

「は〜……良かったぁ何とかなって」

「助かった。あんたスゲェな!」

「ヘヘッ」


その時、1人の兵士が慌てて走って来た。

「大変です!何者かが闇の軍勢を率いてこの王国に向かって来て居ます!!」

「何っ!?」

「まさかヤツか?」

「多分……」

外に出て見るとオルタナティブ―クロスセイバーが魔王軍の魔獣人達を大勢蘇らせて王国に攻め入ろうとしていた。


「やっぱりアイツだ……」

「しかし、あんな数の軍勢をどうやって……」

「恐らく魔王城に行ったんだろう。あそこには魔獣人達の怨念が未だに渦巻いていたからな……」

「そうなのか?」

「ああ……グランスタ王国からも何人もの魔道士が怨念を浄化しようと向かったが今まで全て失敗に終っている……」

「私がこれまで修業してたのも魔獣人達の怨念を浄化する為だったのでも……間に合わなかった……」

「セイラ……大丈夫だ。今は俺も居る。セイラが今までこの国を守って来てくれた努力は無駄にしない。ここからは俺が必ずこの国を守ってみせる」

オビトは戦いに赴く事を決意。

優も動き出す。

「優君、何処に行くんだ?」

「……ちょっと世界を救って来る」

「よし、君の力見せて貰おう。3人で必ずこの国を守るぞ!」

優、オビト、クロガネは戦いに赴く。


その様子を宙と神山も見ていた。

「坊ちゃまはどうされるのですか?」

「しばらくは様子見と行こう……彼の力も見てみたいしね」


オルタナティブ―クロスセイバー率いる魔獣人の軍勢がグランスタ王国に迫る。

「ん?フンッ、来たか」


優、オビト、クロガネが待ち構えていた。


優は『グランドチェンジャー』で『変身』

オビトも『変身』

クロガネも『変身』

超次元戦士グランド、クロスセイバー、パラディンオブナイトが並び立つ。


「行くぞー!!」

3人の戦士が一斉に魔獣人の軍勢に戦いを挑む。


パラディンオブナイトが次々に魔獣人を斬り倒して行く。

クロスセイバーが魔獣人達と戦っているとオルタナティブ―クロスセイバーが強襲。

「うわっ!?」

「お前は俺の獲物だ……」

「くっ……上等だ!!」

クロスセイバーはオルタナティブ―クロスセイバーを蹴り飛ばし立ち上がる。

「ぐおっ!?……フンッ……」

グランドはクサリマドーと対決。

「お前はもう一度鎖で縛って身動きを取れなくしてやるよ」

「俺に同じ手は通用しない」

「ほざけ!!」

クサリマドーが闇の魔力が込められた鎖をグランドに向けて飛ばす。

「フンッ」

グランドは『グランドソード』で鎖を弾き飛ばす。

「何っ!?」

「コイツで行くか」

グランドは『グレイザー』の『ヒーローズソウル』を取り出し『グランドチェンジャー』に装填。

《グレイザー·インストール》

グランドは『グランド·グレイザーフォーム』にチェンジ。


「何っ!?」

「アレは?グレイザー!?」

クサリマドーもパラディンオブナイトも驚く。

「アイツは他のヒーローに変身出来るみたいなんだ」

クロスセイバーが説明。

「ハハッ……チートにも程があるだろう」

グランド·グレイザーは『グレイバスター』を構える。

「ぐっ……」

「終わりだ」

『グレイバスター』からエネルギー砲が放たれる。

「ぐっ……ぐわぁぁぁっ!?」

クサリマドーは倒された。


オルタナティブ―クロスセイバーがクロスセイバーを斬り裂く。

「ぐあっ!?」

「終わりだ……」

グランドが元の姿に戻りオルタナティブ―クロスセイバーに飛び蹴りを喰らわせる。

「ぐあっ!?」

「大丈夫か?」

グランドがクロスセイバーに手を差し伸べる。

「わりぃ……助かったぜ」

クロスセイバーもグランドの手をガッシリと掴む。

その時、空の『ヒーローズソウル』が光出した。

「ん?コレは……」

「おっ?なんだ?」

「どうやら俺達にも絆が生まれたらしい」

その『ヒーローズソウル』は『クロスセイバー』の『ヒーローズソウル』となった。

「それって……俺の……」

「ああ、力借りるぜ?」

「おう!」


パラディンオブナイトは戦いながら起こっている現象に驚いた。

「何だ?何なんだ??」

魔獣人の1体がパラディンオブナイトの隙を突いて攻撃。

「ぐあっ……!?」

パラディンオブナイトは魔獣人に投げ飛ばされた。

「ぐっ……不覚を取った……」

そこに近付いて来る人影。

「ん?誰だ?ここは危ないぞ……って君は……」

そこに居たのは宙だった。

「グランスタ国王最強の騎士……パラディンオブナイト……あなたの力貰うぞ」

「何っ!?」

「安心しろ、貰うのはほんの一部だ」

宙は『ヒーローズソウル』をパラディンオブナイトに向ける。

そして『ディスティニーチェンジャー』を装填。

すると、パラディンオブナイトの力を『ディスティニーチェンジャー』が吸収。

「ぐあっ……!?な、何だ!?」

するとパラディンオブナイトの『ヒーローズソウル』が完成。

「ありがと!あなたの力有効に使わせて貰うよ」

宙は去って行った。

「何だったんだ……?確かに力を奪われた感覚はあったが変身は解けて居ないし……十分戦えそうだ……」


グランドは『クロスセイバー』の『ヒーローズソウル』を『グランドチェンジャー』に装填。

《クロスセイバー·インストール》

グランドは『グランド·クロスセイバーフォーム』にチェンジ。

「おお!俺が2人居るみたいだ!」

「まぁ、そんな所だ一気に決めるぞ」

「おう!」

クロスセイバーとグランドは必殺技『クロスラッシュ』を同時に発動。

「何っ!?」

『クロスラッシュダブル』が炸裂しオルタナティブ―クロスセイバーを攻撃する。

「ぐあぁぁぁぁっ!?」

オルタナティブ―クロスセイバーは倒された。


そして、復活した魔獣人達も消滅。

「勝ったのか……アイツら……」


戦いが終わり王宮に戻った3人。

大谷とも合流。

「しかし……お前達もこの世界に来てたとはな」

「大谷さん、ディメンションブレスはどうですか?」

「ああ、少し時間はかかるらしい。でも必ず直すと言っていたよ」

「良かった……優、俺は変身出来るから戦えるし他のヒーローを探すのを手伝える。俺も一緒に行くよ」

「お前……この世界に残らなくていいのか?」

「そうよ!折角帰ってこれたのに……」

セイラが心配そうな表情を浮かべる。

「俺は他の皆に助けられたから変身が出来るんだ。だから今度は俺が皆を助けたい」

「そっか……気を付けてね」

「ああ……と言う訳でクロガネさん。後は頼みます」

「あ、ああ……」

「よし……なら帰るか……」

「あっ、ちょっと待て!」

「え?」

「あの宙と言う男には気をつけろ」

「そういえば彼はどこに?」

「分からん……だが油断はするな」

「分かった……」

優と大谷はオビトを仲間に加え元のグランスタ王国を後にした。


続く……。


 

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超次元戦士グランド 山ピー @TAKA4414

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