第6話「剣と魔法の世界」
グランスタ王国に向かう途中の大谷はスカー達の襲撃を受け、どこかの次元に飛ばされてしまった。
「うわぁぁぁぁつ……!?」
その頃、優とオビトは……。
オビトが街へ繰り出していた。
「おい、待てって……何処に行くんだ!」
優が追い掛けて呼び止める。
「俺は仲間を探し出さなくちゃいけない……俺には大事な使命があるんだ」
「でも、お前だって狙われてるんだぞ!」
優がオビトの腕を掴む。
「離せ!それでも俺は行かなくちゃいけないんだ!」
そこに2人を攻撃する何者か……。
2人のすぐ側で爆発が起こる。
「うわっ!?」
「ぐあっ!?」
「フフフッ……見つけたぞ……クロスセイバー……」
現れたのはオルタナティブ―クロスセイバーだった。
「ぐっ……またお前か……」
「今度こそ消えて貰うぞ……」
オルタナティブ―クロスセイバーが2人に迫る。
「上等だ……相手になってやる……」
優が『グランドチェンジャー』を構える。
だが、何処からともなく鎖が飛んで来て優の『グランドチェンジャー』に絡み付く。
「何っ!?」
「フンッ……これで変身出来まい。良くやった……残党共でも少しは役に立つなぁ」
オルタナティブ―クロスセイバーの後ろには魔王軍の残党の怪人が居た。
魔獣人クサリマドーだ。
「フンッ、当然だ!お前は気に食わないがクロスセイバーを倒す為なら協力してやるよ」
「魔王軍の残党か……」
「くっ……外れねぇ……」
優は絡み付いた鎖を外そうとするが中々外れない。
「優、ここは俺がやる……お前は下がってろ」
オビトが前に出る。
「くっ……」
「行くぞ!!」
オビトは『変身』
クロスセイバーが登場。
「フンッ……すぐに終わらせてやる……」
オルタナティブ―クロスセイバーがクロスセイバーに攻撃を仕掛ける。
その頃、何処かの次元に飛ばされた大谷は目を覚ました。
「ん……?こ……ここは?」
大谷が立ち上がると窓の外には見たことの無い景色が広がっていた。
文明はある程度発達している様な建造物があるが、どこか荒廃した雰囲気もある世界……。
「どこだ?ここは……?」
大谷は次元移動艇の様子を見るが……。
「ダメだ……これでは動けないな……この世界で修理が出来れば良いが……」
大谷は外に出て見る事に……。
明かりの見える方に向かって歩き出す大谷。
しばらく歩いていると街に辿り着いた。
しかし、あまり人気の無い薄暗い街並み……まるでスラム街の様だ……。
大谷は何かの気配を感じた。
「誰だ!?」
すると、大谷に何者かが襲い掛かって来た。
「うわっ!?」
攻撃をかわす大谷。
そこに居たのは見たことない怪人だった。
「なんだ……コイツは……」
見た目はメタリックだが、生物感もあるこの怪人は一体!?
怪人は大谷に再び襲い掛かる。
「伏せろ!!」
誰かの声が聞こえ大谷はその場で伏せる。
すると、何者かが怪人を銃撃。
怪人はダメージを受け撤退。
「ふぅ〜……大丈夫ですか?」
「ああ……君は?」
それは月の光に照らされその姿が見えて来た謎の戦士。
その頃、クロスセイバーはオルタナティブ―クロスセイバーと魔王軍の怪人に苦戦。
「ぐあっ!?」
「フフフッ……もう終わりだな……クロスセイバー……」
「ふざけるな……まだ……負けてねぇ!!」
「おい!」
「ん?」
優がクロスセイバーに駆け寄る。
「行くぞ」
「え?」
優は『グランドチェンジャー』の次元移動能力を使いクロスセイバーを連れて別の次元へ移動した。
「何っ!?逃げやがったか……」
優がクロスセイバーと向かった場所は……。
「おい!何で邪魔した!」
「あのままじゃお前はやられてただろ」
「そんな事ねぇ!って……お前、次元移動は出来たんだな……」
「ああ、鎖の間からボタンを押して何とかな……」
「そっか……で、ここは何処なんだ?」
クロスセイバーが変身を解除して周りを見渡す。
「ん?アレは!」
そこでオビトが見つけたのはグランスタ王宮。
「グランスタ王宮じゃねぇか!って事はここはグランスタ王宮の外れの森か!元の世界に帰って来たんだ……」
「やっぱりお前の世界か」
「ああ!よし、とりあえず王宮に向かおうぜ!」
「ああ……」
「あの王宮を目指せば迷わないしな!」
そして、大谷と謎の戦士は……。
「僕はディスティニー……」
そして変身を解除。
「
この男、妙光院宙(21歳)
「妙光院……宙?それで……君は何者なんだ?」
「まぁ、早い話が占い師です」
「占い師?」
「この世界であなたと出会う運命に導かれあなたを待ってました」
「どういう事だ?」
「こことは違う次元……グランスタ王国のあるクロスセイバーの次元に行くんでしょ?僕があなたを連れて行きますよ」
「何故それを!?」
「運命がそう教えてくれたんです」
「運命?……そ、そうか……何にせよ助かるよ」
「神山」
「はい、坊ちゃま」
神山(56歳)
彼は宙の執事だ。
神山は宙から『ディスティニーチェンジャー』を受け取る。
「行くぞ」
そう言って宙は歩き出す。
「どうぞこちらへ」
神山が大谷を案内。
「は……はぁ……」
少し歩いた所にあったのは廃倉庫。
「ここは?」
「ここなら人目に付かず次元移動が出来ますから……それじゃあ行きますよ」
「ああ……宜しく頼む」
宙は大谷と神山を連れて次元を移動。
グランスタ王国に向けて出発した。
その頃、優とオビトは……。
「あれ〜?おかしいなぁ……この道で合ってると思ったんだけどな〜……」
「おい……何で目指してる場所が見えてるのに迷ってんだ……」
道に迷っていた。
「ん〜?」
「さっきから同じ所グルグル回ってるだけじゃねぇか……しっかりしろよ」
「うるせぇな!今考えてるんだろうが!!」
「あの城目指してるんだからあの城に向かって歩けばいいだろ……」
そう言って優が先頭になりグランスタ王宮を目指す。
その頃、宙に連れられ大谷もグランスタ王国に到着。
「さぁ、着きましたよ」
「ああ、ありがとう。助かったよ」
「それにしても本当に魔法があるんだなこの世界は……まさに剣と魔法の世界だ。ファンタジーの世界そのものだ」
「さぁ、王宮はこっちだ。行くぞ」
「ええ」
大谷も王宮に向かう。
グランスタ王宮に到着した大谷と宙。
「良く来たな大谷君」
グランスタ国王が大谷達を出迎える。
「はっ!ご無沙汰しております」
「して、我々に何の用かな?」
「はい……オビトからコレを預かって参りました」
そう言って『ディメンションブレス』を取り出す。
「それは……ディメンションブレス!破損しているのか……」
「はい……コレによりオビト君はこの世界に帰って来れなくなっています。この世界の技術なら何とか直せないでしょうか?」
「なるほど……オビトが行方不明とは聞いておったがそういう事であったか……分かった。それは腕の良い魔道士に直させよう」
「宜しくお願いします」
ようやくグランスタ国王の入り口までやって来た優とオビト。
「ほら、こっちの方が早かっただろ」
「おおー!お前すげぇな!!」
「お前が方向音痴過ぎるんだよ……行くぞ……」
いよいよ入国
「へぇ〜結構賑やかな街だな」
「ああ、この街はグランスタ国王最大の繁華街だからな」
だが、2人を追って来たオルタナティブ―クロスセイバーと魔王軍の残党の怪人、魔獣人クサリマドー。
「やはりグランスタ国王に逃げて来て居たか……だが、クロスセイバー……ここが貴様の墓場となる……故郷で死ねるなら本望だろう」
オルタナティブ―クロスセイバーが優とオビトに斬り掛かる。
「危ない!」
オビトが気配に気付き優を突き飛ばす。
「うわっ!?」
「ほぉ……今の攻撃をかわせるとはな……」
「またお前か……」
「オルタナティブ―クロスセイバー……クソッ……変身さえ出来れば……」
「優、お前は下がってろ……ここは俺が!」
オビトは『変身』
クロスセイバーが登場。
「フンッ……クロスセイバー……ここで消えて貰うぞ」
オルタナティブ―クロスセイバーが構える。
「負けるかよ……」
クロスセイバーも構える。
「はっ!!」
「おりゃあ!!」
両者双剣を見事に捌き互角の戦いを繰り広げる。
「フンッ!」
「くっ……」
クサリマドーは優に襲い掛かる。
「死ねー!」
「くっ……」
優は何とか攻撃をかわす。
しかし、変身は依然出来ない。
優のピンチは変わらない。
「クソッ……この鎖さえ外せれば……」
そこへ何頭もの馬が駆け寄り地鳴りが響いて来た。
「そこで何をしている!」
「チッ……面倒なのが来たな……」
クロガネ率いる王国騎士団が到着した。
「!クロガネさん!」
「クロスセイバー!」
「フンッ!隙あり!!」
オルタナティブ―クロスセイバーがクロスセイバーを斬り裂く。
「ぐわぁぁぁぁっ!?」
「クロスセイバー!?」
続く……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます