夏の終わりに、流星は輝く。

主人公は、高校一年生の男子、明(あきら)。
不愛想で目つきが悪い、そんな明の友達、流星は、幼いころから入退院を繰り返していた――

そんな二人が出会ったきっかけは、流星群。
まだ幼い、流れ星を見たことのない明と、星が好きな流星で「星の砂」を交換する。
星の砂で二人はつながり、そこからはずっと一緒だった。

流星は、自分が8月中旬に死んでしまうことを知り、最後に二人で流星群を見に行く。
そこでも流れ星を見ることができない明に、流星は言う。


「僕が降らせてあげる。明かりがあったって輝く流れ星を。」


明かりは邪魔じゃない。明かりを消すんじゃなくて、流れ星が輝けばいい。

また必ず出会おう。そのときは必ず、この想いを伝えるんだ。
来世では、流星のことを幸せにするよ。

――今度こそ、幸せになろう。

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