君と見たかった。この、綺麗な流れ星を。流星に、願いを込めて。

目付きが悪くて無愛想。
そんな俺に友達はできなかった。
――いや、違う。
1人しかいなかった。

それが、流星。
君だったんだ。
君のおかげで俺は毎日学校に通うことが出来た。
自然な笑顔をうかべることが出来た。
――輝く流れ星を見ることが出来た。
君が、いたから。

星の砂で引き合わされた俺ら。
この水色の砂がまた自分の手の中に戻るなんて、考えたことなかった。
でも、これは運命だから。
俺の力ではどうにもできないのだから。
――なんて運命というものは残酷なのだろう。

世間には認められないこの想い。
叶うことはなく、離れてしまったけれど、いつかまた会えたなら君に想いを伝えよう。
来世こそは、幸せにする。
最愛の君へ、この言葉を贈ろう。

「好きだ。」

暖かい流星の声が、聞こえた気がした。

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