人と人との関係に明確な答えも正解も無い

それぞれが存在を認識している複数名の相手と交際関係を持つ…「不埒だ」と思う人もいるかもしれませんが、それも一つの恋愛関係であり、本人たちが了承しているのであれば、何も問題はない。はずなのに…やっぱり上手くいかないこともあって…

自分の人間関係に対する価値観を改めて考えさせられた作品です。「どれだけ考えても人と人との関係には明確な答えなどないし、正解を求める必要もない」、そんな気持ちにさせてもらえました。「誰々とはこういう関係であるべきだ」と考えがちな私にとって、頭を柔らかくしてもらえる良い薬のようなお話だったと思います。
とはいえ、人間関係は良い側面ばかりではなく残酷なのも事実で…その部分も忘れずに作中で描かれています。

複数の登場人物の内面が深掘りされていく本作、どの人物に寄って読むかで全く別の感想であふれそうです。

その他のおすすめレビュー

ジロギンさんの他のおすすめレビュー1,343