これらを踏まえて書くときの留意点

 感想として面白くなかったとは言え、相手はプロ、書籍化されてる作家先生様です。


 どちらが正しいかと問われれば一次も通ってない素人未満が死ねとなるのは当然なのでしょう。


 なのでこの本を読んで学んだこと、次書く異世界転生ものについて忘れてはいけないことをつらつら書いて終わりにしようと思います。


 1、自分で考えない。


 これが多分、一番大切で、一番難しいことだと思います。


 全てテンプレート通りに書く。はみ出さない。面白くしようとしない。


 固有名詞も西洋風の、それっぽいのを持ってくるだけでいい。


 考えない。


 2、説明しない。


 描写はとにかく簡潔に、無駄なく、難しくしない。


 独自の設定やテクノロジーは持ち出さない。シャワー、モダン、パストラミサンドイッチ、時代背景など無視して共通でわかるものを入れる。


 どうしても独自な設定が必要な場合でも簡素に簡素に簡素にする。


 魔法の名前も『浄化』ぐらいでいい。


 詠唱も『精霊よ。浄化せよ』でいい。


 とにかく文章を書かない。


 ストーリーもどうせ上手くいくと読者に思われてるのだからその通りに、苦労とか工夫とかは無駄だから省く。


 3、価値観は保守的に。


 新しいアイディアとかそう言うのはいらない。変化はあってはならない。


 ヒロインも、成長なんかしてはいけない。初めから最高で、それを認められないから相手は悪だと貫く。


 伝統を重んじる。礼節に従う。価値を他者に求める。


 外部で一般常識とか言われてる価値観に従い、独自性を出してはならない。


 つまりはここでも自分で考えない。


 4、キャラは大人の女性の理想像でいく。


 ヒロインは美人、聡明、博識、礼儀に通じて優しいと書く。


 胸は書かない。


 欠点はない。あの変顔する時にただほっぺた膨らませただけの、カードゲームのカード紹介でカードより自分の顔の方がでかいだけの、とりあえず自立自立言っといて楽な道しか進まない感じの女にする。


 ヒロインに落ち度はなく、ただ周囲が不理解なだけにする。実は嫌われていた的なことにする。その変化に気が付かなかった理由はいらない。


 男はイケメンに限る。というかブサイクは初めから世界に存在してはならない。


 なんで好きになったとかは無視する。去勢しておく。


 敵は子供。若くて自由で未熟で自分のやりたいことをしようとするのは悪という価値観で進む。


 父親は悪にする。悪い保守的な思想とする。


 後必要な味方とかはその都度生やす。





 ……こんなところでしょうか。


 何か足りなければコメントください。


 とにかく考えてはいけないとわかりました。


 思えばここでのコンテストも、概要欄にこういうプロットもってこいと記載されてるので、それに逆らってる段階でアウトなんでしょう。


 考えない。


 考えない。


 考えない。


 考えてはいけない。


 それで、ここまで書いて感想、作ってたプロットが死にました。


 というか、そもそもプロット作るということが失敗なようです。


 テンプレ、テンプレート、すでにある通りに書かなければならない。それ以外は一次も通らない。


 徹底的に考えない。


 自分をAIだと錯覚するほど滅私に没しなければならない。


 面白いかどうかも考えてはならない、と。


 ……どこかのアンケートでこの手の小説投稿サイトの読者は同時に作者でもあるそうです。


 ならばこの「考えない」も納得できます。


 もしも人気作品がオリジナリティ高い、設定詰め込んだ、書くのが難しいものだったら、それに対抗して自分たちも難しいものを書かなくてはならなくなります。


 だったら楽に、楽に、楽に、考える必要さえ無い作品が尊まれるのも当然の流れなんでしょう。


 それで作者のいないアニメで爆死する。


 逆に言えばそうすれば爆死できると、一次突破できると、書籍化できるということです。


 わかってるならばやらないといけないです。


 頑張って考えないで考えないで考えないで考えないで、テンプレートを目指します。

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題名を伏せた読書感想文『悪役令嬢編』 負け犬アベンジャー @myoumu

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