概要
幸運に値はつけられるだろうか?
「鳳至ノ孫」という名で呼ばれたとある長者の物語。その家の繁栄には、霊験あらたかな「帯」の力がはたらいていた。俗世の力学から外れたかのようなその果報は、やがて強欲な国守の目にとまる。人の世にあっては、幸運を呼ぶ財宝さえも、身の危険をもたらす災いの種となってしまうのか?――『今昔物語集』巻第二十六「能登の国の鳳至の孫、帯を得たる語 第十二」の翻案小説です。全五節。
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