第5話 美奈ちゃんの漫画展
コスプレ大会とお笑いコンテストが終わり、次はクラスメイトの夕城美奈子(美奈ちゃん)が開く漫画展が文化祭のメインイベントになる。美奈ちゃんは大人しいけれど、漫画の才能があって、ずっと自分の作品を描き続けている。
◆◇◆
「桜、次は美奈ちゃんの漫画展だね!」と藤香ちゃんが楽しそうに話しかけてきた。
「うん、美奈ちゃんの作品、本当に素敵だもんね。絶対成功するよ!」
「そうだね。美奈ちゃんを応援しよう!」
◆◇◆
放課後、美奈ちゃんの準備を手伝うことにした私たち。教室が展示スペースに変わり、壁には美奈ちゃんの作品が並べられている。
「美奈ちゃん、どれも素敵だね!本当にプロみたい!」と私は感動しながら言った。
「ありがとう、桜ちゃん。みんなに見てもらえるの、ちょっと緊張するけど楽しみ。」
「私たちも手伝うから、何かあったら言ってね!」と藤香ちゃんも笑顔で応援。
◆◇◆
その時、教室に光源くんが入ってきた。
「美奈ちゃん、準備は順調?」と光源くんが声をかけた。
「光源くん、見に来てくれてありがとう!準備は順調だよ。」
光源くんは壁に並べられた漫画を見て、感心したようにうなずいた。「すごいね、美奈ちゃん。本当に才能があるんだね。」
美奈ちゃんは顔を赤くして照れくさそうに微笑んだ。
◆◇◆
文化祭当日、教室はたくさんの生徒や先生で賑わっていた。美奈ちゃんの漫画展は大成功の予感。
「見て、美奈ちゃん!みんなが作品を見に来てるよ!」と私は嬉しそうに言った。
「本当だ、こんなにたくさんの人が…嬉しいな。」
光源くんも来てくれていて、美奈ちゃんの作品をじっくりと見ていた。
「このキャラクター、僕に似てない?」と光源くんが笑いながら言った。
「うん、ちょっと意識して描いたんだ。光源くんのカリスマ性を参考にしたの。」
「それは光栄だね。美奈ちゃんの漫画、もっとたくさんの人に読んでもらえるといいな。」
◆◇◆
美奈ちゃんの漫画展には、特設のスケッチブースもあった。そこで美奈ちゃんが来場者のリクエストに応えて即興でイラストを描いてくれるというものだ。
「次のお客さん、どうぞ!」と藤香ちゃんが案内役を務める。
「私、お願いしていいかな?」と私は手を挙げて言った。
「もちろん、桜ちゃん。何を描いてほしい?」
「光源くんと私たちのクラスの皆のイラストを描いてほしいな。」
美奈ちゃんは笑顔でうなずき、手際よくペンを走らせた。みるみるうちに、光源くんやクラスメイトたちの似顔絵が紙に描かれていく。
「すごい!本当にそっくりだね!」と藤香ちゃんが感心して言った。
「ありがとう、美奈ちゃん!大切にするね。」
◆◇◆
その夜、文化祭の打ち上げとしてクラスで小さなパーティーが開かれた。みんなで美奈ちゃんの漫画展の成功を祝った。
「美奈ちゃん、本当にお疲れ様!大成功だったね!」と私は言った。
「ありがとう、桜ちゃん。みんなのおかげで本当に楽しい一日になったよ。」
光源くんも微笑んで美奈ちゃんに声をかけた。「これからも頑張ってね、美奈ちゃん。君の才能、もっと多くの人に知ってもらいたいよ。」
「うん、ありがとう、光源くん。」
◆◇◆
その夜、私は自分の部屋で美奈ちゃんが描いてくれたイラストを見つめながら、今日のことを思い返していた。光源くん、美奈ちゃん、藤香ちゃん、そしてクラスのみんな。私の高校生活は本当に素敵な思い出でいっぱいになっていく。
「これからも、みんなと一緒に素敵な時間を過ごせますように。」
そう願いながら、私は眠りについた。
この瞬間、私の高校生活はさらに輝きを増した。そして、光源くんとの物語はますます面白くなっていく――☆
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