第7話 タロット占いの夜

「桜、麗子さんのタロット占いに行く?」と藤香ちゃんが興味津々に聞いてきた。


「うん、占いなんてちょっと怖いけど、興味あるな。」


「じゃあ、みんなで行こうよ!きっと面白いよ。」


◆◇◆


その夜、私たちは麗子さんの占いの部屋に集まった。部屋は薄暗く、キャンドルの灯りが神秘的な雰囲気を醸し出していた。


「ようこそ、タロット占いの夜へ。今日は特別な夜になるわよ。」と麗子さんが微笑みながら迎えてくれた。


「麗子さん、よろしくお願いします!」と私たちは少し緊張しながら席に着いた。


◆◇◆


「まずは、誰から占ってほしい?」と麗子さんが尋ねると、光源くんが手を挙げた。


「僕からお願いします。」


麗子さんはタロットカードを丁寧にシャッフルし、光源くんの前にカードを並べ始めた。


「未来のカードは…これね。」麗子さんがカードをめくると、「恋人」のカードが現れた。


「このカードは、あなたが近い将来、特別な恋愛を経験することを示しているわ。心を開いて、自分の気持ちに素直になってね。」


光源くんは少し驚いた表情を見せたが、微笑んで「ありがとう、麗子さん。参考にするよ。」と言った。


◆◇◆


次は藤香ちゃんの番だった。麗子さんがカードをめくると、「運命の輪」のカードが現れた。


「このカードは、あなたの人生が大きく変わる出来事が訪れることを示しているわ。チャンスを逃さず、積極的に行動してね。」


「わあ、ドキドキする!ありがとう、麗子さん。」と藤香ちゃんは嬉しそうに言った。


◆◇◆


最後に私の番が来た。麗子さんがカードをめくると、「太陽」のカードが現れた。


「このカードは、あなたの未来が明るく輝いていることを示しているわ。自分を信じて前に進んでね。」


「ありがとう、麗子さん。なんだか元気が出てきた!」と私は笑顔で答えた。


◆◇◆


占いが終わった後、麗子さんが少し真剣な表情で話し始めた。


「皆さん、占いはあくまで参考に過ぎないわ。でも、自分の心に素直になって行動すれば、きっと良い未来が待っているわよ。」


「ありがとう、麗子さん。今日は本当に楽しかった!」と私たちは感謝の気持ちを伝えた。


◆◇◆


その夜、私は自分の部屋で麗子さんの占いのことを思い返していた。光源くんの「恋人」のカード、藤香ちゃんの「運命の輪」、そして私の「太陽」。それぞれの未来に希望が込められている気がした。


「これからも、自分の気持ちに素直に生きていこう。」


そう心に決めて、私は眠りについた。


この瞬間、私の高校生活はさらに輝きを増した。そして、光源くんとの物語はますます面白くなっていく――☆

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