第6話 演劇部の公演とハプニング

美奈ちゃんの漫画展が成功した後、次は葵優子(葵先輩)が部長を務める演劇部の公演が文化祭のメインイベントになる。葵先輩は美人で演技が上手く、演劇部のエースだ。


◆◇◆


「桜、次は演劇部の公演だね!」と藤香ちゃんが楽しそうに話しかけてきた。


「うん、葵先輩の演技、楽しみだな。」


「それに、私たちもエキストラとして参加するんだよね。頑張ろう!」


◆◇◆


放課後、私たちは演劇部の練習に参加するため、体育館に集まった。舞台セットが完成し、演者たちが練習に励んでいる。


「桜、藤香ちゃん、来てくれてありがとう!エキストラとしての役割を説明するね。」と葵先輩が声をかけてくれた。


「よろしくお願いします、葵先輩!」と私たちは元気に返事をした。


◆◇◆


練習が始まると、葵先輩の演技にみんなが引き込まれた。彼女の表現力は本当に素晴らしく、まるでプロの女優みたいだった。


「すごいね、葵先輩。本当に上手だね。」と私は感心しながら言った。


「ありがとう、桜ちゃん。でも、本番が一番大事だから、みんなで頑張ろうね!」


◆◇◆


公演当日、体育館はたくさんの観客で賑わっていた。私たちエキストラも緊張しながら舞台の準備をしていた。


「桜、いよいよだね。頑張ろう!」と藤香ちゃんが声をかけてくれた。


「うん、頑張るよ!」


◆◇◆


公演が始まり、葵先輩の演技が観客を魅了する中、突然舞台裏でトラブルが発生した。照明の一部が故障し、暗転シーンが予期せず暗くなってしまった。


「どうしよう…」と私は焦った。


「落ち着いて、桜。今すぐに照明のトラブルを直せるように手伝うから。」と光源くんが冷静に声をかけてくれた。


「ありがとう、光源くん。じゃあ、私も手伝う!」


◆◇◆


私たちはすぐに照明のトラブルを修理し、無事に照明が元に戻った。その間、葵先輩は舞台上でアドリブを交えて演技を続け、観客に気づかせないようにしていた。


「すごい、葵先輩…」と私は感心しながら舞台を見つめた。


◆◇◆


公演が終わり、観客から大きな拍手が湧き上がった。葵先輩と演劇部のメンバーは舞台の上で感謝の意を表した。


「本当にありがとう、みんなのおかげで無事に公演を終えることができたわ。」と葵先輩が感謝の言葉を述べた。


「私たちも手伝えて良かったです!」と私と藤香ちゃんは笑顔で答えた。


◆◇◆


その後、打ち上げとして演劇部とエキストラのメンバーで小さなパーティーが開かれた。みんなで公演の成功を祝った。


「桜、光源くん、照明のトラブルを素早く解決してくれてありがとう。おかげで公演が大成功だったよ。」と葵先輩が感謝してくれた。


「いえ、私たちも楽しかったです!」と私は笑顔で答えた。


「光源くんも本当に頼りになるね。」と藤香ちゃんが言った。


「ありがとう、でもみんなが協力してくれたからだよ。」


◆◇◆


その夜、私は自分の部屋で今日のことを思い返していた。光源くん、美奈ちゃん、藤香ちゃん、葵先輩、そしてクラスのみんな。私の高校生活は本当に素敵な思い出でいっぱいになっていく。


「これからも、みんなと一緒に素敵な時間を過ごせますように。」


そう願いながら、私は眠りについた。


この瞬間、私の高校生活はさらに輝きを増した。そして、光源くんとの物語はますます面白くなっていく――☆

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