第10話 本当の気持ち
光源くんが自分の夢を追いかける決断をしたことで、私たちの絆はさらに強くなった。そんな中、文化祭の最後のイベントであるフィナーレパーティーが近づいていた。私の心の中には、光源くんへの想いがますます大きくなっていた。
◆◇◆
「桜、フィナーレパーティーの準備どう?ドレスは決まった?」と藤香ちゃんが楽しそうに聞いてきた。
「うん、決まったよ。でも、ちょっと緊張してる…」
「大丈夫だよ、桜。光源くんもきっと楽しみにしてるはず。」
「そうだといいけど…」
◆◇◆
放課後、私はフィナーレパーティーの準備を手伝っていた。教室はキラキラとした飾りでいっぱいになり、特別な夜を迎える準備が整っていた。
「桜、これで全部揃ったね。準備完了!」と藤香ちゃんが笑顔で言った。
「うん、本当に楽しみだね!」
「光源くんに告白するタイミングもバッチリだね!」と藤香ちゃんがウインクした。
「えっ、告白!?そんな、まだ心の準備が…」
「でも、桜の気持ち、伝えたいでしょ?」
「うん…」
◆◇◆
フィナーレパーティーの夜、私は緊張しながらドレスを身にまとい、会場へ向かった。会場はたくさんの生徒で賑わっていて、みんなが楽しそうに笑っていた。
「桜、すごく綺麗だよ!」と藤香ちゃんが褒めてくれた。
「ありがとう、藤香ちゃん。」
その時、光源くんが現れた。彼も素敵なスーツを着ていて、まるで王子様みたいだった。
「桜、君もとても綺麗だよ。」
「ありがとう、光源くん。」
◆◇◆
パーティーが進み、音楽が流れる中、私たちはダンスフロアに向かった。光源くんが手を差し出し、私は彼の手を取った。
「一緒に踊ろう。」
「うん、ありがとう。」
光源くんと一緒に踊ると、周りの音が消えていくような気がした。彼の手の温かさを感じながら、心臓がドキドキしていた。
◆◇◆
「桜、ずっと君に伝えたいことがあったんだ。」と光源くんが真剣な表情で言った。
「え…なに?」
「僕、君のことが好きだ。ずっとずっと大切に思っていた。」
驚きと喜びが一気に押し寄せ、私は涙が溢れそうになった。
「光源くん…私も、あなたのことが好き。ずっと言いたかったけど、勇気がなくて…」
「ありがとう、桜。君の気持ちを聞けて、本当に嬉しい。」
◆◇◆
その瞬間、私たちはお互いの気持ちを確認し合い、さらに強く抱き合った。周りの友達たちが私たちの姿を見て、拍手を送ってくれた。
「桜、これからも一緒にたくさんの思い出を作ろう。」
「うん、光源くん。一緒に夢を追いかけていこう。」
◆◇◆
その夜、私たちは星空の下で一緒に過ごした。光源くんとの未来が、これからどんな素晴らしいものになるのか、想像するだけで胸がいっぱいになった。
「これからも、ずっと一緒にいようね。」
「うん、約束だよ。」
◆◇◆
その夜、私は自分の部屋で今日のことを思い返していた。光源くんとの特別な時間が、私の心に深く刻まれていた。
「これからも、彼と一緒に素敵な未来を築いていこう。」
そう心に決めて、私は眠りについた。
この瞬間、私の高校生活はさらに輝きを増した。そして、光源くんとの物語はますます面白くなっていく――☆
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