愛別離苦　或いは父親に置いて行かれた男の話ほか

（本作は仏教ベースの世界観です。ちょっと齧ったことがあると、話がわかりやすいかもしれません。）

雪山奇談（https://kakuyomu.jp/works/16818093078870371412）の最後に出てきた白い男の、蛇足のような後日談。
遥か昔から延々と繰り返される神々と阿修羅族の戦において、ある時阿修羅族は同じく神々に不満を持つ羅刹族を利用し手駒とするが、彼らが予想外の略奪行為に走ったため天界は大混乱に陥った。
その戦で亡くし、今は人間に転生した父親を取り戻したい天人の青年白雲に、彼の主君である帝釈天が自分の妃について語るが、そこに現れた父親の友人である阿修羅族の四刃が異を唱え始め……
人間には無い超常の力を持つ者達の対話。全3話完結済み。