愛別離苦 或いは父親に置いて行かれた男の話ほか
ミド
登場人物設定
白雲天子(白い男)
ワンポ・ナムギャルの天人としての生での息子。少年の頃に父が戦死し母が目の前で凄惨な暴力を振るわれたことに強い衝撃を受け、事あるごとに記憶のフラッシュバックに苦しんでいる。「雪山奇談」ではワンポ・ナムギャルと羅刹を見つけ、半ば衝動的に羅刹の命を奪った。
四刃阿修羅(刃のような男)
修羅道の住人であり白雲天子の父親の知人。その息子である白雲天子に対しても色々思う所はあるらしく、「雪山奇談」では父親だった者との再会にも付き合った。
帝釈天(天の国の皇帝)
天部即ち忉利天以下に属する天人・夜叉・龍・乾闥婆・飛天ほか諸民族の皇帝にして天人の王。他者の前世等を見通す千里眼ほか超常の力を持っており寿命も通常の天人より遥かに長い。仏の教えに基づく統治を理想としているが、当人に欲望や負の感情が無いわけではなく人間より圧倒的に強い精神力で抑えているだけである。
※皇后との関係については古めの経典を下敷きにしている。
◆雪山奇談のみの登場人物
ワンポ・ナムギャル(白雲天子の父親だった者)
かつて白雲天子の父親だった。その後輪廻を繰り返すうち、ある時人間に生まれ仏道修行に励む僧侶として生涯を終えた。以降は再び人間として生まれることを繰り返しており、「愛別離苦」の時点でもまた僧として生きている。
羅刹
本人の語る通り、羅刹大王の配下の将軍として相当悪どい世を送ったことがあった。白雲天子と両親の住んでいた村もただ通り道にあり邪魔だった為に潰した程度の扱い。「愛別離苦」の時点では寺院の使用人として生きている。
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