ただ読むだけでは勿体ないです、味わってほしい。

非の打ちどころがない作品、という言葉をカクヨムのレビューで使うのは二度目(記憶している限りでは)なのですが、いずれも佐藤さんの作品に対して使っています。

軽々しく使う言葉ではないと思うのですが、「非」と思われるところが本当に一つもありませんでした。

もちろんこれは読者の嗜好や感受性に依る部分もあると思うですが、一般的に見ても小説としての完成度は非常に高く、カクヨム内でも頭抜けていると思います。

テーマである「雨」を情景として描くだけに留まらず、異なる感受性を伝い描いているところがとても好きです。

良い点、好きな点を挙げていったらきりがないのでこれ以上は割愛しますが、この作品と出会えた人は、読むのが少し難しいと感じる部分もあるかもしれませんが、一つ一つの言葉を読み、この小説を深く味わって欲しいなぁと思いました。

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