結局答えはわかりませんでした。でも、それでいいと思いました。

花の扱い方、描き方が徹底されていて、特に秀逸だなと思いました。花に形容された登場人物の感情がとてもイメージしやすくて、すくすくと育つ花の成長を楽しむような感覚も覚えます。

短編とはいえ一万字もあると腰を据えて読まなければと思ってしまうのですが、各話が端的に構成されていて、最後までテンポ良く読めました。もうちょっと読んでいたかったな、と思えるような作品です。

読後感は、人に依りけりでしょうが、個人的にはハナマル満点でした。


「この花の腐らせ方」
この問いへの答えは、次の読者に託したいと思います。

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