迷える乙女のために開かれた扉の先に、天使すぎるお姉様がいました

女学院のすみに建てられた小さなチャペル。そのチャペルで放課後に祈りを捧げると、願いが叶うといわれていましたの。
救いを求めてチャペルを訪れたのは、夢が見つからない日奈乃でしたわ。いつもなら鍵がかけられている扉の先で、一年先輩の美波お姉様と運命的な出会いを果たすのですわ。

校内やチャペルでの美波お姉様とのやりとりは、天使と対話しているかのような荘厳でふつくしいものばかり。もはや結婚式だと錯覚してしまうほど、尊さで何度も溜息が出ますの。

悩みを抱えた来訪者のよりどころになろうと、献身的な愛を注ぐ美波お姉様。そんな美波お姉様の考えに、日奈乃は賛同していき――
チャペルクラブの活動に目が離せませんわ!

児童小説としてのクオリティは完璧。可愛らしいタッチの装丁や挿絵が目に浮かんできますもの。ほんのり百合風味の姉妹関係に、あなたも両手を合わせませんこと?

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