概要
この想いはどうすればいい。
うつほ姫の語り部に任じられた少年の物語。
※「小説家になろう」との重複投稿です。
※「小説家になろう」との重複投稿です。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!伽藍の語り、白き筺に 名残り。
堂内の須弥壇には『うつほ姫』なる神が
祀られている。夜毎、譚を語り昇華へと
促す、その語り部となった『少年』。
彼の語りは宵闇の中、伽藍の堂に朗々と
響き、また白き筺の呼応に相乗しては
研ぎ澄まされて行く。
彼の物語る話の数々…氾濫する河川の
人身御供の娘の譚、病み疲れた子が障子の
向こうに見る金魚の譚、紅い千本鳥居の
神隠の譚、そして、人の理を超えた杣人の
終を求めて彷徨う譚…。
何処かで耳目にしたような、美しくも
不思議な物語が夜毎、伽藍の堂に瓏々と
響き渡る。
そして、遂に筺は満ちて昇華の決壊を
見せるが。
後に残るもの。
ただ、彼の語る譚と少女の嬌声だけが
いつまでも白…続きを読む