株式会社ストリテクノロジーに存在する「怪異ソリューション事業部」
そこに配属されることになった新人エンジニアのOJT(職場内訓練)記録を追う―――という、IT×ホラーを扱った現代社会だからこその恐怖を刺激させられる作品です。
ホラー苦手な方も、ご安心を。
私もホラーは結構、いやかなり苦手寄りのジャンルではありますが、すっかり物語に引き込まれて、最後までスクロールする手が止まりませんでした。
それに、ホラー要素はさほど強くありません。どちらかと言えば「何故このバグが発生したのか」という、謎を追うミステリー要素の方が強いので、考察大好きな方はぜひ。
IT知識がない方も、どうかご安心を。
主人公が新人エンジニアということもあり、物語の中でIT用語が詳しく解説されます。度々間に挟まる社内wikiでも用語がまとめられていますので、「この単語ってどういう意味だっけ?」となってもいちいちネットの検索エンジンを開く必要はありません。
また、ぶっちゃけIT用語それほど理解できなくても面白い作品です。
物語の進行は少し特殊で、基本的には社内のチャットログや監視カメラ映像、日誌などを読むという形で進行します。
そのおかげかスラスラ読めて、かつ、ある会社の案件記録をそのまま読んでいるような感覚になり、実はこれ、実話なんじゃないかと別な恐怖がやってきます。
怪異とは、本来、妖怪や魔物、神話生物といった人の常識の範疇を超え、半分非現実の領域に足を突っ込んだ存在です。
データと計算の集合体であるITの世界にとっては、非現実的でスピリチュアルな怪異。
それが電子機器から発生なんて……恐ろしくて考えたくもありませんね。今こうしてレビュー文を入力しているこのPCからも「怪異」が発生するんじゃないか、なんて考えてしまいます。
でも冷静に考えてみれば、現実でも「何で発生するかよくわからない」バグってありますよね。あれ、もしかして本当にこれ、実話なんじゃ……。
それと、これは少しネタバレ込みの私の感想になってしまうのですが、OJT案件その2の勤怠記録に心と胃を痛めました。
ここ、彼に同情して泣いてしまいました。つらかったよな……。
◇◇◇
怪異ソリューション事業部_八重山海珠のOJT記録
ホラー苦手、IT知識なし、それでも楽しめる一作となっていますので、
一風変わった現代特有のホラー作品を読みたい方は、ぜひ、ご一読を。
すごく好きです。怖いです。
「なにかがおかしい」が少しずつ積み重なっていく日々……
そもそもコンピュータを発明した人間は「悪魔主義者」とも言われたと聞いたことがあります。
それは、コンピュータが、「人間の脳」を模倣しているから。
それは、神が「人間」を創り給いし「奇跡」に対して、
人間がその「奇跡」を再現しようとする、冒涜だからだそうです。
コンピュータは正直です。
プログラム通りに動き、プログラム通りにバグを出します。
それが誠実でもあり、同時に不気味でもあるところだと感じています。
ですが、「人間の脳」にしても「デジタル」にしても、
あるところまでは、人間でも理解できますが、
「ブラックボックス」が大半を占めているのではないかという不安も生まれます。
この作品は、その「不安」を的確に突いてくる作品。
「デジタル」における「バグ」が「怪異」であるとするなら、
この世で起こる「怪異」のようなものも、何かの「バグ」かもしれません。
きちんと統制されているように見えて起こってしまう「バグ」。
これを「怪異」として、この作品は、見事に、派手すぎず的確に表現していきます。
その淡々としているさまが、さまざまな想像力を沸き立たせてくれ、
読んでいて、少しつづ背筋が寒くなり、
「怖さ」が蓄積されていきます。
ぜひみなさんも、微細な「怖さ」の蓄積を楽しんでみてください。
おすすめ作品です!!!
こんな時代、もしかしたら来ちゃうかもしれない。
本作を読み終わって真っ先に思ったのがコレでした。
悪意を込めたプログラムは、動き出せば人々を呪いの中へと引きずり込んでいく。
本作の一番の見どころと感じたのは、それを解決していく部署の新人、つまりは主人公の八重山さんの成長っぷりです。思わず応援せずにはいられないはずですよ!
この作品、IT系関係を知らなくても楽しめます。100%楽しめます。私がそうだったので!
──でもですよ。
もし、プログラミングに精通している人が見たら。
そりゃもう、200%楽しめることを保証しちゃいます。
あ、そこのあなた。興味が出ましたね?
さあページを捲ってみましょう。
あなたならば、怪異ソリューション事業部のみんなといっしょに、怪異を解決していく──この小説に、もっともっと、没入できるはず!
常陸 花折さんの作品で初めて読ませていただいた作品です。
SQLやSlack、それ以外のげんざいのシステム開発に実際に使える技術・ツールを活用しながら、物語としては整合性を見事に捉えた作品で、これからSIに関わる人に見て欲しい一作です。
主要登場人物にそれぞれ事情があるようで、解明されていない部分も多々ありますが、それを含めて「怪異」なのかと思います。
技術用語があって馴染みがない方には「?」な部分はあるかも知れませんが、読んでいけば少しずつ理解できるのではと思います。
この先が気になるエンドカードですが、それを含めて読み応えがある作品でした。
企業研修を舞台にしたホラー作品でありながら、全体を通してリアリティのある企業文化とドキュメント形式が巧みに融合されています。
「開発日誌」や「会議映像」「Slackログ」といった記録資料の体裁を取ることで、虚構ではなく実際に発生した“事件”を追っているような臨場感が生まれており、その構成が非常に秀逸です。
特筆すべきは、“SQLインジェクション”という技術的行為を怪異の媒介に変換した点。
情報工学的な要素を霊的現象へと接続する手腕が卓越しており、現代的なオカルトの再定義とも言える内容になっています。
登場人物それぞれの立場も的確で、特に江南の飄々とした態度と、八重山の怯えと好奇心が共存する描写には深みがありました。
全体として、現代社会の「情報と信仰」「論理と不可解」の狭間を突く秀作。
静かにじわじわと恐怖を染み込ませる、知的で上質な企業怪異譚に仕上がっています。
「株式会社ストリテクノロジー 怪異ソリューション事業部」は、ドキュメント形式というユニークな手法で、読者を恐怖の渦に巻き込む革新的なホラー小説です。新人エンジニアの**「開発日誌」や「社内メール」、「機密文書」**などが連なり、まるで現実の企業のデータフォルダを覗き見ているかのような、極上の没入感を生み出しています。
その魅力は、リアルなIT企業の日常風景と、その裏側で淡々と処理される**「怪異」のギャップが生む戦慄です。システム用語に紛れて報告される異常事態は、論理的なデータの世界に侵食する、得体の知れない恐怖。一見ドライな文書の行間からにじみ出る、日本的な湿度の高い怪談と現代社会の空気感**の融合は、既存のホラーの枠を超えています。
あなたも、この**「企業が秘匿する記録」**を追体験し、現実と怪異の境界線が曖昧になる感覚を味わってください。一度開いたらログアウト不能な中毒性を持つ、新しい時代のサスペンスです。
このレビューは、カクヨム運営が提示するレビューのルールに基づいてGoogleのAIであるGemini無料版が生成したテキストに、尻鳥雅晶が最終行にのみ現況を補足した当該文章を加えたものです。本当の内容と乖離した場合でも面白いからそのまま投稿しています。現実だってそうじゃない? それでも、このレビューのすべての文責は尻鳥雅晶にあります。サンプリングした10話を入力しました。