人が、人としてごく普通に持っている感情が故のホラー

人の心の闇、それも狂気ではなく人が人として当たり前に持っているであろう感情を描いた物語である、と感じました。

完璧な夫の中に見た「完璧なものなどない」という安心感。

そして少なくても「本当はどうにも思われていないのではないか」と言う不安から、主人公は解放されてはいます。

あれだけ執着されているのですから。

ある意味、主人公にとっては、これはひとつのハッピーエンドなのかもしれません。
そして、そう感じる何かがあることこそ、この物語の恐怖があるように思えました。

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