概要
多分どちらを選んでも私は後悔するのだろう
肌寒い朝に訪れた別れの気配。
それでも私は2人で築いてきた瞬間を、どれも忘れたくないと願い続けていた。
別サイトお題企画「赤」
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体等は一切関係ありません。
それでも私は2人で築いてきた瞬間を、どれも忘れたくないと願い続けていた。
別サイトお題企画「赤」
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体等は一切関係ありません。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!微睡み、惰性、とても分かってしまう。
恋愛の終焉、この得も言われぬ感じがとても素敵です。好きだけれど、それだけで良いのか。前にも後ろにも進まず、漂っているような心地。
そう言えば私にもありました。昔付き合っていた遠距離恋愛をしていた彼氏。とても好きだったけれど、年に数回しか会えず、会った時はそこそこ盛り上がるけれど……。
付き合った当初こそ、彼は「結婚しよう」と張り切っていらっしゃったが、それも数年経つと「今のままでいいじゃん」と言い始めました。
20代も後半にさしかかり、こんな生ぬるい恋愛はお互い何のためにもならないと、私は別れを切り出しました。
あれから十年。おかしいな。今は一緒に住んでいます。ふたりの間にできた妖精…続きを読む