薫風の爽やかさな匂いと梅雨の湿気が絡み合ったような素晴らしい作品!!

 今までBL作品というものにあまり触れる機会が無く、なんやかんやで読んでこなかった私が思い立って拝読させていただいた作品ですが、めっちゃ面白いです! 初めて読んだBL作品がこれで良かったと思いました!!皆様には是非物語をありのままに楽しんでほしいのでストーリーについてはここでは触れず、それ以外の魅力を述べさせていただきます!

 読んでいて一番に感じたのですが、「心の動き」の描写が巧い!キャラクターが何を考えているのか、どういう性格をしていて何を目的に動いているのかなど、色々な情報が一回読んだだけでスラスラ頭の中に入ってきます!これは一重に柚月なぎ様が適宜伝えたいことや必要な展開をしっかりと理解して執筆されているからでしょう。また、細かな描写の節々からも強いこだわりを感じ取れます!私も見習わなければと思いました笑
 
 そしてなんといっても好感度の可視化! 一見すると普通の設定なんですが、この作品に登場するものは一味違います。

「好感度って実際に見えたらどんな感じなんだろう」

 皆さん一度は思ったことがあるでしょう。大体の作品では好感度は主人公が攻略対象を攻略するためのサポートシステムのような役割です。この作品における好感度システムもベースのところは同じなんですが、そんなに都合がいいものではないんです。

 ゲームとはいえ、キャラクターは生きています。好感度が見えるからと言ってそれは変わりません。心が読めるようになると見たくないものまで全て見えてしまうとよく言われますが、好感度でも同じことが言えるのです。

 これ以上言ったら口が滑りそうなので終わります笑 ぜひ読んでみて下さい!





 

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