概要
託された手紙は必ず届ける。それが、それだけが、俺たちの仕事だ。
世界は戦争であふれていた。戦争をしていない国など、どこにもないほどに。
そんな世界だからこそ、必要とされている職業があった。
フェンローグ。
それはどこの国にも属することなく、依頼があればどんな戦地にも赴き、手紙を集め、配達する職業。いわゆる軍事郵便を専門とする、郵便配達員。フェンローグは今日も戦地から街へ、あるいはその逆へ、手紙を届けるために日夜職務を全うしている。
そんなフェンローグのひとり――ヴィルもまた、戦地へ向かっていた。従軍する兵士たちの想いが込められた手紙を集め、そして届けるために。
たとえそこにどんな不条理があろうとも。
たとえそこに希望がわずかであったとしても。
【設定ジャンルは、完全に当てはまるものがなかったこと、軍事郵便という制度が過去の軍隊でも実際に使われて
そんな世界だからこそ、必要とされている職業があった。
フェンローグ。
それはどこの国にも属することなく、依頼があればどんな戦地にも赴き、手紙を集め、配達する職業。いわゆる軍事郵便を専門とする、郵便配達員。フェンローグは今日も戦地から街へ、あるいはその逆へ、手紙を届けるために日夜職務を全うしている。
そんなフェンローグのひとり――ヴィルもまた、戦地へ向かっていた。従軍する兵士たちの想いが込められた手紙を集め、そして届けるために。
たとえそこにどんな不条理があろうとも。
たとえそこに希望がわずかであったとしても。
【設定ジャンルは、完全に当てはまるものがなかったこと、軍事郵便という制度が過去の軍隊でも実際に使われて
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- ★★★ Excellent!!!手紙を、託された想いを、運べ
戦争にあふれた世界で、戦地で手紙を運ぶ。それがフェンローグという職業である。
従軍する兵士たちも人間であり、当然ながらそこには想いがあり、だからこそ手紙というものは彼らにとって大切なものである。
ゆえに、フェンローグは手紙を運ぶのだ。
フェンローグの一人であるヴィルもまた、戦地へと向かう。
手紙を運ぶ、それだけのことに思えるかもしれない。けれどそこは平和な世界ではなく、戦争の世界だ。
そこで想いを運ぶことは、誇りがある。
とはいえ、様々なことがあるのだ。
不条理もあれば、悪意もある。世界は優しいばかりではないし、いくら誇りがあったとて、それだけで退けられるものでもない。
郵便配達員は、何…続きを読む