手紙を、託された想いを、運べ
- ★★★ Excellent!!!
戦争にあふれた世界で、戦地で手紙を運ぶ。それがフェンローグという職業である。
従軍する兵士たちも人間であり、当然ながらそこには想いがあり、だからこそ手紙というものは彼らにとって大切なものである。
ゆえに、フェンローグは手紙を運ぶのだ。
フェンローグの一人であるヴィルもまた、戦地へと向かう。
手紙を運ぶ、それだけのことに思えるかもしれない。けれどそこは平和な世界ではなく、戦争の世界だ。
そこで想いを運ぶことは、誇りがある。
とはいえ、様々なことがあるのだ。
不条理もあれば、悪意もある。世界は優しいばかりではないし、いくら誇りがあったとて、それだけで退けられるものでもない。
郵便配達員は、何を選ぶのか。人の想いに触れる彼らは、不条理や悪意とどう向き合うのか。
些細なことであっても、命懸けで立ち向かえば世界は変わる。目を瞑らない選択をすれば、世界は変わる。そんなことを、教えてもらった気がします。
ぜひご一読ください。