アライグマは神社で働くことになりました

アライグマである。
そう言われて何を思い浮かべるだろう。狸っぽいとか、外来種だなとか、そんなことだろうか。
さて、そんなアライグマが罠にかかった。というのも神社の社殿を荒らしていたがために、神使である狐が罠をしかけたのである。
そして人間の形となり薄墨と名付けられたアライグマは、神社でこき使われる――と思いきや、食べ物の美味しさにつられて働くのであった。

人間の形はしていたとて、動物は動物。人間の常識を詳しく知る訳ではないからこその薄墨の他の動物や人間との関わりは微笑ましいものがある。
季節ごとに進み、変化し。終始可愛らしく微笑ましい光景を覗き見させてもらっている気分になれました。

微笑ましい物語、ここにあります。
ぜひご一読ください。

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