背筋が伸びるお話

急な病気でキャリアをあきらめ、実家に戻った主人公。
半ば世捨て人のような心境の彼女のもとへ幼馴染が訪れ、とあるお願いを……

主人公の簡素で、しかし哀しみをたたえた心情の吐露が胸をうち、生きていることの価値、人がどう生きるかを改めて考えさせらるる作品です。
この物語で俊逸なのは、その心情を彩るような、すがすがしいこの季節の描写です。
色彩豊かな周囲の描写が、とても美しく希望に満ちた物語を味合わせてもらう気持ちよさを、読む者に与えてくれます。