ある眷属の忘失

【あらすじ】

　地上に神が顕現する時代。
　十六歳になった春、シェールグレイ神聖王国における最高峰の学府、聖都立ティアニーリア神学校に合格した才媛、シエラ・バーンネル。
　入学前から毎日のように図書館に通い、学問の道を邁進する彼女には、いつかは再会したいと願う美貌の大恩人がいた。
　その大恩人とは、かつて彼女の母親の仇を捕らえ、真実を明らかにしてくれた炎神の眷属、アルラズ・スノウ。
　シエラとアルラズ。ふたりの視線で進んでいく物語。ふたりを再び繋ぎ寄せたのは、いくつもの偶然が重なったゆえの奇跡だった。

※短編小説『ある眷属の正義』の続編にあたりますが、本作だけでも楽しめるように努めてはおります。
※ちょっぴりBLっぽい表現があるかも？　苦手な方はお気をつけください。
※全７話の短編小説です。