領主館シリーズも18作め!今回は、「兄妹の真ん中」12歳のアルベリヒが主人公です。彼は今、迷いのなかにあります。ずっと、目標としてきた兄との関わりかたを、悩んでいるのです。兄の後ろをずっと歩いてきた自分は、主役じゃない。そう思う少年は、この領主館で、ある事に気が付きます……。頑張れ、少年! と声をかけてあげたくなるような、あたたかいショートストーリーです。もちろん、今回も美味しそうなデザートの描写、ございますよ。ぜひ、ご一読を!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(243文字)
領主の館で暮らす人々を優しい眼差しで描き出すシリーズ。今回は12歳の次男が主人公です。思春期の長男がやや道を外れてしまったことで、憧れだった人生の指針を失ったように感じている次男。彼を救ったのは幼い末の弟の言葉でした。美味しいお菓子を題材に、大人でもハッとさせられる大切なことを教えてくれた弟くん。ゆったりと流れる空気感がとても心地よいです。
主役しかいないドラマがないように脇役が良い味出すから主役が光る。大事なこと教えてもらったね!弟は守るだけの存在ではなかったよ。
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