そのラーメンを食べたら帰れない!?いや願ったり叶ったりですけど?!

正直なところ、タイトルに『妖怪』って書いてるだけで「おっどれどれ?」と暖簾をくぐりたくなってしまう私です。大将、やってる?ラーメンと餃子、ときめき大盛で!

スマイル0円のハンバーガーショップがあるんですから、ときめきを大盛りにしてくれるイケメン妖怪店主のラーメン屋があったって良いじゃないですか!

そんな話は置いておきまして。

主人公のサオリちゃん(人間)はなかなかに苦しい境遇の社会人です。
彼氏からは浮気されて振られ、おまけに会社は休日出勤上等のブラック企業。しかも、ある日突然倒産しちゃって無職と来たもんだ。泣きっ面に蜂ってまさにこのこと。その蜂もさ、スズメバチとかじゃない?

ですが、地獄に仏とは言ったもので、そんな心身共にズタボロのサオリちゃんの前に現れたのは、一軒のラーメン屋さん。心も体も冷え切ったところに現れた砂漠のオアシス。濃厚背脂の浮いたオアシスです。悪意のある書き方ヤメロ。

とにもかくにもサオリちゃんは美味しいラーメンを食べてご満悦なのですが(しかも700の良心価格!)、困ったことになりました。

ドア、開かんのやが。

えっ、ここは妖怪の経営するラーメン屋さん?!お客も妖怪?!人間はアウト?!帰れなくなるって!?

オーマイガッ!これは何としても帰る方法を見つけ出して――となるところなんですけど、冷静に考えてみてください。サオリちゃんは現在、無職。しかも彼氏にも振られてどん底です。何ならイロイロありまして、天涯孤独の身。

……これ、帰る理由あるかな?
えっ、ここに住めば良くない?!
何て思ってたら、ハイ、タイトルご注目!

『ときめき同居』

ハイ、ときめきキタコレ。

大将!替え玉お願いします!ときめき大盛で!!
トッピングでちょっとアララなハプニングも追加で!

約26000字の中編なのでサクッと読めます!ぜひ!

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