KAC20243で提示されたお題は「箱」。箱ばかり綺麗なものを選んで……と毒づいていると、次第に明かされる現実。人は馬鹿ではありません。中身に適した容れ物を選ぶものです。すると箱が粗末なら……これはひと事か我が身か。気づいたなら人生を変える方がいいです。読後感は重いです。でも小説として読めたことが幸いと言える物語です。
とても綺麗とは言えないものが詰まっているのかもしれない。それを明かさないでいたから綺麗なのか。あるいは、その中身を知っているからより綺麗に見えるのか。わかりやすいものしか見ず、その奥を見ようとしなかった男の末路とは。
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