形見となったヘアピンとタオル

おそらく、毎年楽しみにしていた花火大会。




この年からもう見れなくなってしまった。




そのため、一人寂しく、花火大会を見に来た私に会って、一緒に花火大会を見て、形見となった、当時見つからなかったヘアピンとタオルを、親元に送って欲しかったに違いなかった。



その日、出掛けるときに忘れたものは、汗を拭うためのタオルだった・・・。



タオルを忘れたことによって、こう言う不思議な体験をしてしまったのだろうか?

  

  ーーーーーーーーーーー


私は、お盆休みに入ってから、再び彩也香さんの家を訪ね、墓参りにも一緒に行くことにした。



おそらく、彼女も、彼氏と花火大会を見たかったのだと思った。



ー完ー

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花火大会でデート 成瀬昭彦 @70nenmae

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