蒼と、白。

砂に埋もれゆく世界のおはなしです。
街も、ひとも命も、埋もれてゆく。
だから、空の蒼と、砂の白しかないのです。

上は、蒼。
下は、白。

ちいさなひとが、ちいさな命が、ぽくぽくと生きて。
とおいとおい時間が、そんな命に手を伸ばしてきて。

上は、無限の蒼。
下は、無限の白。

とおく、とおくへ。
蒼と白の境界の、ずっとむこうへ。


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