第4話 質問10~質問13:自信作、キャラクターなど


【質問10】


これまでにあなたが書いた作品の中で一番の自信作を教えてください。もちろん、その作品のURLは添付してもいいですし、しなくてもいいです。

----------------------------------------

 「自信作」なのかどうかはよくわからないですけど、「どれを読んでほしい?」と尋ねられたら、「長くてよければこの作品を」と答えるのは:


『荒磯の姫君』

上:https://kakuyomu.jp/works/16816700426904751796

中:https://kakuyomu.jp/works/16816700428592930275

下:https://kakuyomu.jp/works/16816927860288308656

========================================




【質問11】


その自信作のこだわりや、その自信作を書いた時の苦労話をお聞かせください。

----------------------------------------

 「江戸時代の海辺の少女たちの物語」なのです。

 でも、書き始めてから気づいたのは:

 「私は、江戸時代についても、漁村の生活についても、漁業についても、漁業の獲物である海棲生物についても何も知らない!」

ということでした。

 これも、書き始めてから「インプット」が必要になった例ですね。

 だから慌てて調べましたけど、もうすでに書き始めた後だったので、現実から離れてしまっているところはいろいろとあります。

 たとえば、この物語では、海女漁(女性の潜水漁)は年齢別組織でやっていることになっていますが、実際には家族単位(男性の夫が舟をあやつり、女性の妻がその舟から潜る)というのが普通の形態だったようです。また、この物語では、平気で水中で素目すめ(裸眼)で漁をしていますが、プールじゃなくて海の塩水なんだから、これも無理だっただろうと思います。

 「ま、昔の時代を背景にしたファンタジーですから」と、自分では正当化しています。


 『荒磯の姫君』シリーズ

https://kakuyomu.jp/users/r_kiyose/collections/16816927862990194745

の「こだわり」には、ほかに、「ほとんどすべての小説にナマコが出て来る、少なくとも言及される」ということがあります(「ほとんどすべて」なので出て来ない小説もあります)。

 ナマコ(海鼠)。

 いまも苦手なんですけど、でも、「ナマコって目はどこにあるの?」と聞かれれば「ナマコには目はなくて表面全体で光の明るさを感じるんだよ」と答えられるくらいには詳しくなりました。

========================================


【質問12】


これまでにあなたが書いた作品に登場させたキャラクターの中で、最もあなたが気に入っているキャラクターは何という作品の何という名のキャラクターですか?(最大5キャラまで)

その作品のURLは添付してもいいですし、しなくてもいいです。

また、そのキャラクターのどういった個性が気に入っていますか?

----------------------------------------

 質問のご趣旨とは違うと思うのですが、読者様に魅力を教えてもらったキャラクターとして、『遥か昔のエジプト精神』や『おばかさん』に登場する向坂恒子(さきさか・つねこ)さんを挙げておきます。


 恒子さんについて紹介したエピソードは:

https://kakuyomu.jp/works/16817330664173987127/episodes/16817330664439366053


 いちおう「お嬢様学校」とされている瑞城ずいじょう女子高校の生徒です(学年は小説によって異なります)。

 会社の実質的な経営者(女性)の娘です。

 母親と、母親の会社への出資者の女性からの抑圧が強い以外は、何不自由なく暮らすことのできるお嬢様です。

 というか、抑圧が強いぶん、それ以外のところでは「何不自由ない暮らし」を認めてもらっている、という感じでしょうか。

 しかも、女子を引きつける美貌の持ち主です。

 それを濫用して、同じ学校の女子たちと次々に関係を結んでいます。自分の地位にも能力にも美貌にも絶大な自信を持っているのですが。

 ときに、正反対の、極端な自信のなさを見せてしまうこともあります。


 最初は、他のキャラクターの物語を書きたくて、恒子さんにも登場していただいたという位置づけでした。

 しかし、恒子さんのことを気に入ってくださる読者さんがいらして、それであらためて見直してみると、私も恒子さんに惹かれていきました。

 「自分はおカネ持ちの娘で、何をやっても許される」という自信と、それが「根拠のない自信」であることに意識下で気づいていることから来る自信喪失と、という落差が自分ではどうにもできない、ということが魅力なのかな、と思います。

 もちろん、同年代の少女たちを引きつける美貌は、男性の私にとっても魅力的だと思います。


 恒子さんのその後(マーチングバンド部引退後)についても考えているので、その物語も「カクヨム」に書いて行きたいと思います。

 だいぶ先になると思いますが。

========================================


【質問13】


読者の皆様への一言をお願いします。

----------------------------------------

 基本的に「自分の楽しみのために書いている」、「自分の書いたものを残しておくために投稿している」というわがままな作者です。

 そういう作者でよければ、おつきあいいただければたいへん嬉しいです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

13の回答 清瀬 六朗 @r_kiyose

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ