不思議遊戯、安倍春樹の千年扉、最後の決戦

千年前、最後の決戦、、、平安時代、、、







前日に起きた、不思議な出来事、、、




春樹が寝ようとしたら、、封印の間から、、


大きな音が聞こえた、、、


「何だ、、、鶴瓶のやつ、、明日は、決戦だと、言うのに、、何をやっているんだ、、」


春樹は、ベッドから、起き上がると、、、


時計を見た、、


「もう、、10時過ぎじゃないか、、近所に迷惑だろう、、、鶴瓶のやつ、、」




春樹は、、仕方なく、、封印の間に向かった、、、、



相変わらず、、封印の間の方から音が聞こえた、、


「本当に、、鶴瓶のやつ、、迷惑だな、、」



春樹が、、封印の間に着くと、、、


中から女の子の声が、、、


「えっ、、鶴瓶じゃない、、、焔の声が聞こえるぞ、、、他に誰かいるのか、、、、それにしても騒がしいぞ、、、」



「あいつ、、こんな遅く、、何をやっているんだ、、、、、、もう、、うるさい、、」



春樹は、、封印の間の、焔に言った、、、



「おい、、焔、うるさいぞ、、」


「えっ、、この声、、春樹だわ、、」



封印の間が開くと、春樹が入って来た、、


「え~、春樹が若いわ、、、じゃあ、元の時代じゃないのよ」


「焔、何を言っている、、えっ、何で、知らない、女の子が、4人もいるんだ」



春樹は驚き、、、


「焔、、この子達は、誰だよ、、」


「あんた春樹だよね、、しばらく見てないし、、、」


「今日あったばかりだろう」


「ええと、、春樹、、、今はやっぱり平成かな、、、」


「あたりまえだろう、、平成になったばかりだよ、、」



すると、美波が、、


「夢夢、、タイムスリップ成功だよ、、、、焔が春樹って言ってたよ、あれって夢夢のおじいちゃんでしょう」


「え~若い、、夢夢のおじいちゃんカッコいいね、、」


「やった、、凄いわね、、平成だって、大昔だわ、、令和生まれの私達にとっては、、」



夢夢は静かに春樹を見てた、、、


「古い写真の、おじいちゃんとそっくり、、だわ、、」



すると、焔が春樹に、、、


「春樹、、私は今の時代の焔じゃなくて、、未来から来た、焔よ、、」


「えっ、、そうなの、、千年扉を使って来たのか、、未来の俺がか、、でも、男の人は、いないけど、、、、女の子だけか」



焔は、夢夢を、指さすと、、、


「この子よ、、千年扉を開けたの、、」


「えっ、、かわいい、、、いや、、何でこの子が、千年扉を開けれるんだ」



焔は、笑って、、、


「春樹、、この子、夢夢ちゃんは春樹の孫よ、、、」


春樹は驚き、、呆然としていた、、


「孫、、、この子が、、このかわいい子が、俺の孫、俺が、結婚して、孫までいるの」


「あら、、全部知りたいの」


「いや、、、止めとく、、」



焔は、夢夢を呼んだ、、


「夢夢ちゃん、おいで、、」


夢夢は、恥ずかしそうに、春樹の前に立つと


「ええと、、、安倍夢夢です、、、春樹おじいちゃんの孫です」



春樹は驚き、、照れくさかった


春樹は夢夢を見て思った、、、


「え~こんなかわいい子が、、俺の孫、、、俺、どんな美人と結婚するんだ」



すると、千年扉の屏風の右側の入口が開いた



焔が、、、


「あら、春樹、、残念だけど時間みたい、、みんな、、元の時代に戻るわよ」


美波達が、、、


「え~、、もっと、平成時代見たかったのに、、、」


「早くしないと、帰れなくなるわよ」


夢夢は春樹に、、、


「おじいちゃん、、元の時代に帰るわ、、、またね、、、」


「えっ、、ああ、、さよなら」



夢夢達は、千年扉に入って行った、、、



夢夢達が、見えなくなると、春樹は、、


「どんな美人と結婚するんだ俺、、あんな、かわいい孫が出来るなんて、、どこで知り合うんだ、、焔に聞けば良かった、、、でも、千年扉で、未来は見たくない、、楽しみにとっておくか、、、」



春樹は、ふと、思った、、、


「あっ、、、千年扉って、未来にも、行けるのか、、焔は、以前、妖力次第ではと、言ってたな、、現に、如月様は、普通にこの時代に来れるんだから、、、」




春樹は、もっと不思議な事に気ずいた、、、


「え~、、試練が終わっても、、千年扉は、健在なのか、、、未来から、俺の孫まで来るんだ、、どうなってるんだ、、」



「おかしいだろう、、、」



それでも、、春樹は信じられなかった、、


「明日は、、大事な決戦が、あるんだぞ、、、何で、、その前に、、こんな事がおきるんだ、、、」



春樹は、少し混乱した、、、


「俺の、孫って、、、あり得ないだろう、、、、千年扉は、、平安時代に行って終わりじゃないのか、、、」



「、、、、平安時代に、鬼退治に行っても、、まだ、試練は続くのか、、」



春樹は、自分の部屋に、戻るとまた、夢夢の顔を思い出した、、、


「夢夢ちゃんか、、あんな孫がいたら、、、良いな、、、いけない、、、明日は、、、

平安時代にいって、鬼退治しないと、、未来は無いんだ」



「あの、、夢夢ちゃんも、生まれてこないんんだ、、、えっ、、でも、、孫がいるって事は、、鬼退治に成功するって事なのかな、、少し、安心したぞ」


春樹は、、変な、安心で、、すぐに寝れた







決戦当日の朝、、、








朝方、、、、凄く、、良い天気だ、、、





春樹は、布団の、中で、、、、窓の外を見ていた、、、



重い目蓋を開けると、、、窓からカーテン越しに、朝日が差し込んで来た、、、、



「あ~、、昨日の事が、、凄くて、、、、、あまり、寝れなかった、、、」



「昨日は、孫が未来から来たと言う事で、、安心したけど、、以前焔が言っていた、、、未来は、いくつにも別れている、、どんどん変わるから、、もし、戦いで、負けたら、

昨日の事も消えてしまうのか」



春樹は、また不安になった、、、



「平安時代に行って、、、決戦か、、、」


「、決戦の事は、、そんなに緊張していないけど、、寝れなかった、、、俺が、失敗したら、この世界は消えて無くなるの、、まだ、俺は18だよ、、、、こんな俺が、こんな重い試練を背負わないといけないの、、、、」



春樹は起き上がると、着替え始めたが、、、

また、ふと思った、、、


「でも、、家族がいなくなるのは、いやだ、、、、、はあ~、、、、、晴明様でも、倒せないかもしれない妖怪を、俺が手伝ったところで、どうにかなるの、、、、、、、、考えてもしょうがない、、、お腹空いたな」



それでも、春樹は、疑心暗鬼になって、、


「あっ、でも、、孫が現れたと、言うことは、、大丈夫と言う事だ、、、でも、、、

いや、、、まてよ、、、焔は、、歴史はその都度変わるから、、当てにはならないと言ってたな、、、あ~、わからない、、、」



春樹は、開きなおって、、、


「気にしても、しょうがない、、、、やるだけやろう、、、、」



春樹は台所で、、昨日買ったパンと牛乳で

朝食を食べていた、、、



春樹が朝食を食べ終わった頃、、、、目の前の空間が揺らいだ様に見えて、歪んだ、、、



次の瞬間、、如月が現れた、、、


「あっ、、、如月様だ、、、」


「春樹、、おまたせ、、、、さあ、、平安時代に行くわよ、、、」


「えっ、、、、なんか、、いつもより緊張するな、、、」



如月は、ニコニコと笑って、、、


「大丈夫よ、、、今の春樹なら、鬼なんて倒せるわ、、いざとなったら私が京の都ごと、いや、、この国ごと鬼達を焼き払うわよ、」


「それはまずいだろう、、、、如月様、、、止めてくださいね、、、」



如月は、困った顔で、、、


「そうなのよ、、一番簡単なのに、、、一匹ずつ倒す方が難しいわ、、、私の最終奥義、暗黒の灼熱なら一撃で終わるのに、、、」



「、、、、、、」



春樹は思った、、、、


「如月様が、いれば、俺なんかいなくても、鬼達は全滅出来るんじゃないのか、、、、、でも、この国も、いや、この世界も滅ぶかもしれないな、、」



春樹は、昨日の事を如月に聞いた、、、


「あの~、、、如月様、、ちょっと聞きたいことがあるのですが、、、、」


「何、、大事な事なのか、、、」



春樹は、少し、ためらいながら、、、


「大事と言うか、、不思議と言うか、、」


「ええい、、面倒くさい、、早く言え、」


「ええと、、昨日、未来の焔が、、俺の孫だと言う子達を連れて、千年扉を使って来たけど、、今回の平安時代の戦いに勝ったと言う事なのか、、、」



如月は、少し考えて、、、


「う~ん、、、春樹は、パラレルワールドは、知ってるか、、、」


「ええと、、、聞いたことがあるぞ、、」


「例えば、、歴史の中で、いろんな未来の枝分かれがある、、、1つ違えば、、別の未来になる、、わかるか、、」



春樹は、うなずき、、、


「、、焔も言ってた、、予言しても未来が変わることもあるって」


「焔の、、先読みの能力だな、、、現に、、私も、時代を行き来してるが、、ちゃんとした歴史を見ているのかわからなくなる」


「え~、、如月様でも、そうなの、、」


「未来の焔や、未来の春樹の孫達の事は、良い未来かも知れないが、、安心するなよ、、これから行く、決戦に勝ったらの未来だ」


「わかったよ、、、」



春樹は決心して、うなずいた、、、



「さあ、、春樹、行くわよ、、、」



春樹と如月は、封印の間に向かった、、







焔から知らされた決戦前日の話、、、







封印の間、、、



春樹達が、封印の間に入ると、如月の気配を感じたのか、焔達はもう、掛け軸から出ていた、、、



焔は、封印の間に入って来た、如月に気がつくと、、、


「あっ、やっぱり如月様だ、、、昨日は、、急に気配が消えたので、、親方様の所、、、平安時代まで行かれたのですか」


「ああ、、焔、、、朝方、清明に会って、春樹が来ることを知らせてきたよ、、、」



すると、幻は緊張な面持ちで、、、


「やっと、、平安に戻れるぞ、、晴明様に、掛け軸の封印を解いてもらえる、、あの、悲惨な状態を回避するぞ、、」



鶴瓶は、ニコニコと笑って、、、


「おいらも、やっと、お酒が飲めるぞ、、、もう、千年も飲んでいないからな」


「鶴瓶、、もう、、そんな冗談は言わないで、、平安時代の、鬼達が、もう一回、、暴れる夜に行くわよ、、、」



春樹は驚いて、、、


「えっ、、焔、、鬼達とは一回、、戦ったのか、、、」


「そうよ、春樹、、お互いに多くの被害が出て、、鬼も一旦引いたわ、、、」


「そうなんだ、、、」


焔は、険しい顔で、、、


「私の先読みの力で、鬼達が次の日に攻めてくると親方様に告げたわ、、」


「じゃあ、、その、次の日に行くんだな、、最後の決戦の日に、、、」



春樹は、、また、、、緊張した、、


「、、、俺、、、大丈夫かな、、、」




如月は春樹の肩に、手を添えると、、


「さあ、、、春樹、、私も今回はいるから大丈夫だよ、、最後の千年扉を開いて、、、」



春樹は、千年扉の右側の入り口を触った、、


屏風の千年扉が、淡く光ると、入り口が開いた、、、



春樹達が中に入って、しばらくすると、、、千年扉は閉じた、、、








不吉な月が、淡く照らす、、京の都、、







薄暗い高台に、、千年扉の屏風が現れ、、、


左側の扉から、春樹達は出てきた、、


春樹達が、出て、しばらくすると、千年扉の屏風は消えた、、、



春樹は、、、平安時代の陰陽師の、格好をしていた、、、



如月が、春樹に、、、


「おお、、春樹、、似合っているぞ、、、、清明と同じ格好になっている、、」


「そうなの、、、でも、これが、清明様と、同じ平安時代の陰陽師の格好なのか、、」



焔も、春樹を見て、、、


「そうね、、確か、清明様も、そんな格好していたわ、、、お似合いよ、、春樹、、」


春樹は少し、照れた、、


「女の子から、そんな言葉言われた事がないから、、、照れるな、、、」




鶴瓶は、久しぶりの京の都を見ると、、、


「おおお、、懐かしや、、平安の京の都、、やっと戻れたぞ、、、あの時と同じだ」


「鶴瓶、、これから大変な事をやるのよ」



如月は、ニコッと笑って、、、


「私は、、、来たばかりだけど、、、変わりないわよ、、、さあ、、今晩、最後の決戦ね、、、楽しみだわ、、」



焔は、、不安そうな顔で、、、


「ええと、、、如月様、、派手に暴れないで下さいね、、、京の都を、絶対に破壊しないで下さい、、、」


「焔、、難しい問題よね、、、少しぐらいの犠牲はしょうがないでしょう」


「、、、、ダメです、、、」



如月は、黙ってしまった、、、



玄は、焔に、聞いた、、


「、、、、焔、、親方様は、、、」


「ええと、、、あっ、まだ、お屋敷の方にいるみたいだけど、、、鬼達はたぶん、、大江山の方から現れると思うわ」



如月も、、ポツリと言った


「今晩、遅くだな、、、、、あ~、1体ずつ倒すのは難しい、、派手にやると味方まで倒すから、、龍には変身出来ないわ」



春樹は鬼の事が気になり、、、


「焔、、鬼達は、どのぐらいいるんだ」


「まだ、相当の数がいたと思うわ、、、、、こっちの方も、、刀を扱える者は、全てかり出されているのよ、、」



「ご先祖様の他に、誰がいるんだ、、」



焔は、険しい顔で、、



「確か、前日の戦いの時は、、、、親方様は、源頼光様の依頼で、、坂田金時、卜部季武、渡辺剛、碓井定光、平井保昌、、強い武将達と共に、敵の大将の鬼と激しく戦ったはずよ、、、」



「そうなんだ、、、知ってるぞ、けっこう

有名な武将だぞ、、、それでも、全滅させられないのか、、、」



珍しく、鶴瓶も真剣な顔で、、、


「春樹、、おいら達も頑張ったけど、なんせ、鬼の数が多い、、」



玄も、険しい顔で、、、


「でも、昨日は鬼も、体勢を立て直すために、一旦引き上げたぞ」



焔も、険しい顔で、、、


「親方様も、、一度屋敷に戻り、、、私達を掛け軸に封印して、自分の子孫の中で、同じくらい妖力の高い者を連れて来てくれと、、、頼んだの、、、」



「へえ~、、それで、平成の時代まで、待っていたんだ、、」


「そうだぞ、、、千年扉の屏風と一緒に、、長い間、妖力の高い者を探したんだ」


「鬼達が次、攻めてきたら負けると思い、、おいら達に託したんだ、、、」



焔は、春樹の顔をじっと見て、、、


「わかった、、、それが、、春樹なのよ」



春樹は、首をかしげると、、


「他の、式神達はどうしたんだ、、、」



「あのね、、春樹、、式神を使うのにどれだけ妖力を使うと思っているの、、無限じゃないのよ、、」


「えっ、、そうなの、、、、そう言えば、、如月様は、、、昨日、如月様がいればそこまで酷い事にはならないだろう、、、」




如月は、気まずそうに、春樹を見ると、、


「ええと、、、よその国に用事で行っていたからいなかったのよ、、、それに、私は焔達と違って式神じゃないのよ、、残念だけど、、、忙しいのよ」



鶴瓶は、小さな声で呟いた、、、


「本当だよ、、肝心な時にいないから」



玄は、険しい顔で、鶴瓶に言った


「しっ、、、鶴瓶、余計な事を言うな、、」



如月は、ムッとした顔で、、、


「あら、、、鶴瓶、、もう二度と、掛け軸から出れないように封印されたいの、、、」



「えっ、、如月様、、滅相もないです、」


「、、、、、バカ、、」



春樹は不思議に思った、、、


「、、、あの~、、如月様、、、」


「なんだ、、春樹、、、」


「如月様は、、自由に、時代を行き来出来るんですよね、、、じゃあ、昨日に行って、、ご先祖様のお手伝いをして、鬼退治をしたら良いじゃないか、、、」



如月は、春樹を見て、、、


「春樹、、それには2つ問題がある、、、、1つは、千年扉と、違ってピンポイントで思った時代の時間には行けない、だからこうやって、今回、千年扉で一緒に来たんだ」


「あっ、確かに、、昨日聞いたぞ、、」



如月は、困った顔をした、、、


「もう1つが問題だ、、私が全てを解決すると、未来が変わる恐れがある、、だから、、手を出さなかった、、、」


「まあ、、私が清明に、春樹がこの時代に来る事を知らせたのは、昨日じゃないぞ、、、やっぱり少しずれて、、今朝だよ、、千年扉の様に上手くはいかないよ、、」



春樹は、、疑問を言った、、、


「じゃあ、俺は加勢しても良いのか」


「ああ、、現に未来から来てるじゃないか、、それは、春樹達がいる未来の歴史に、春樹が関わっているから問題ない」



「そうなの、、、」


「春樹が鬼退治を失敗すれば、、、変わるけどな、、」



春樹はまた、緊張した、、



焔は、心配そうに、、


「ええと、、、如月様、晴明様のいる、お屋敷にとりあえず行かないと、、、」


「ああ、、そうだったわ、、、鶴瓶が余計な事を言うから、、、春樹、、晴明様の気を教えるから、、霊道を開いて、、、」


「ええと、、、、わかりました、、、」



如月は、お屋敷にいる晴明の気配を読み取って、春樹に送った、、、


「どう、、、春樹、、お屋敷は、ここから遠いわ、、、晴明様の気を掴めた、、、」



春樹は、会った事もない、晴明の気配を感じると、、懐かしい気持ちになった、、、


「えっ、、これは、どう言う事、、、昔、、お爺ちゃんと遊んだ頃の、お爺ちゃんの気配と似ている、、、、、同じくらい違和感がない、、」



如月は、ニコニコと笑って、、、


「ほほ~、、晴明様の気配が、なつかしく、そう思えるのか、、、やっぱり春樹は晴明様の血を色濃く受け継いでいるんだな」


「えっ、、、」



「ほら、、春樹、、早く霊道を開いて、、」



「あっ、、、、陰陽道、、妖術、空間の狭間、、、ご先祖様のお屋敷、、、」



春樹達の目の前の空間が、少し歪み、大きな穴が開いた、、



「さあ、、、みんな行くわよ、、、」



春樹達は霊道に入って行った、、、







ご先祖様との出会い、、、







ご先祖様のお屋敷、、、



大きな中庭に、霊道の出口が現れて、、


中から春樹達が出てきた、、



春樹達の目の前には、大きなお屋敷が見えた



「あっ、大きい、、おばあちゃんの屋敷より全然大きいや、、、」



焔と、玄、鶴瓶は、懐かしそうに屋敷をみていた、、、


「わ~、、懐かしい、、帰って来たのね」


「本当に、、変わってない、、当たり前か、、俺達が、掛け軸に封印された、次の日だもの、、、」


「親方様のお屋敷だ、、奥の封印の間に、、おいら達の本当の住みかにつながる入り口があるんだ、、、、、懐かしや、、、」


「へ~、、そうなの、、、」



如月は、ポカンと見ていた、、、


「お前達、、なにを、懐かしがってる、、、昨日の今日でしょう」



焔は、如月に向かって、、、


「如月様は、、、何回も来たかも知りませんが、、焔達は、千年も経っているのよ、、、少しくらい、、懐かしさに浸っても良いでしょう、、」



「そうだ、、、そうだ、、、自分ばっかりずるいぞ、、、」



如月は、、怒った様子で、、、


「あっ、、そう、、、鶴瓶だけ、、後、千年ぐらい封印して上げても良いのよ」



鶴瓶は、しまったと思い、、、


「ええと、、、如月様、、調子にのったみたいで、、どうも、すみません、、」



「どうしようかな、、清明でも解けない封印もあるのよ、、、」


「如月様、、ご勘弁を、、、」



玄は思った、、、


「鶴瓶のバカ、、、如月様の前ではめったな事で、しゃべったらダメだと、、あれほど、注意したのに、、、」



春樹は、、屋敷の中に、妖術で探した、暖かな妖力が近ずくのを感じた、、



大きなお屋敷の、大広間の戸が、開くと、男の人が立ってこちらを見た、、



春樹は、すぐに清明だと、気ずいた、、、



清明は春樹達に近ずくと、、、ニコッと笑って、、、



「おお~、、焔、、玄、、鶴瓶、、ご苦労だったな、、如月様から聞いたぞ、、かなり年数がかかったと、、、」



焔達は、ニコッと笑って、、、


「ご主人様、、やっと会えました、、」


「親方様、、、お久しぶりです、、」


「清明様、、帰って来たぞ、、千年ぶりに、、本当に永かった、、、」


「千年か、、、すまない、、長く苦労をかけて、、、」



焔達は、少し、目が潤んだ、、、



清明は、春樹と如月を見ると、、、


「如月様、、ご苦労様です、、、ええと、、そちらの方ですか、、」



如月も、ニコッと笑って、、、


「そうだぞ、、清明、、お前の、子孫の、、春樹だ、、良い妖力を持っているだろう」








春樹の試された妖力、、、






清明は、春樹の前に立つと、、、


「初めまして、、私は、平安の陰陽師で、、安倍晴明と申します、、春樹殿、、こんなところに呼び出して申し訳ない」



春樹は、戸惑いながら、、、


「ええと、、、いえ、、、あの~、、、、、安倍春樹です、、、、ご先祖様の、子孫らしいです、、、」



清明は、、ニコッと笑って、、、


「阿倍春樹、(あべのはるき)か良い名前だ、、、わかりますよ、、私と同じ妖気を感じますから、素晴らしい、妖力だ、、魂も良い」



春樹は思った、、、


「阿倍(あべ)、、だけど、、まあ、阿倍(あべの)に改名するか、、、先祖は阿倍(あべの)だし、、」



焔は、ニコッと笑って、、、


「清明様、、そうでしょう、、焔もそう思ったのよ、、」


「そうか、、焔もそう思うか、、」


「ええ、、春樹の妖力は凄いです、、今まで妖力がなくなった事は無いわ、、」



清明は、また、ニコッと笑って、、


「そうか、、凄いな、、式神は使えるのかな、、、」


「ええ、、何体かは従えています、、」



焔も、ニコッと笑って、、


「清明様、、かまいたちに、大犬神、、大天狗、、鵺と、、、大鯰に水龍、、、他にもいるわ、、、」



「おお、、凄いですね、、頼もしい、、、、大天狗や大鯰、水龍、ですか、、、懐かしいですね、、、」



春樹は、困惑した、、、


「え~、、焔、、俺はそんなに封印していないぞ、、式神の契約はしてないぞ、、、」


「春樹、、助けてあげたでしょう、、妖怪はそれを恩義にきて、式神になるのよ、、、、春樹が妖力を使って呼べば現れるわよ、、かなりの妖力を使うけど、、、」


「そうなんだ、、、妖怪も恩義を感じるんだ、、、」


「そうよ、、私達も、律儀に、恩返ししてるでしょう、、、」


「そうだな、、、焔達は、関係ないのに、、ちゃんとやっているよな、、、」




鶴瓶は思わず、、、


「そうだよ、、、春樹、どこぞの誰かさんとは違って、、うちらはちゃんと、やっているんだよ、、、」



如月は、、怒った口調で、、、、


「へえ~、、鶴瓶、、、どこぞの誰かさんは誰の事かな、、、」



「もちろん、、如月様の事だよ、、、、、、あっ、、、まずい、、、」



如月は、、ものすごく怒って、、、


「やっぱり、、封印だけじゃ、、済まない、、この場で消滅させようか、、、」


「あっ、、、また口が滑った、、、如月様、、今のは聞かない事でお願いします」


「ああ、、良いよ、、2度としゃべらない様にしてあげるから、、、そう言う妖術もあるのよ、、、」


「え~、、怒っていますか、、、」


「さあね、、今、最終奥義をやろうと思っててるけど、、春樹まで巻き込むから、、考えているんだよ、、」



鶴瓶は、、、焦って、、、


「あっ、、、如月様、、私が悪うございました、、どうぞ、、お許しを、、、」


「鶴瓶、、、一辺、死んでみる、、、、妖怪だから死なないとは限らないのよ、、」



鶴瓶は、、如月に、何度も頭を下げて、、、


「え~、ごめんなさい、、、ごめんなさい、、何でもします、、お許しを、、」



「お前、、どんだけ、死んでいるんだ、、、本当にわかったの、、、」



清明は、笑って、、、


「如月様、、その辺で鶴瓶を許して下さいね、、、鶴瓶も口は災いの元ですよ」


「はは~、、親方様、、清明様、、ありがとうございます、、」



清明は、春樹に、、、


「春樹、、、1つ式神を呼んでもらえないか、、術者のレベルで呼ばれた式神もレベルが違うのは、知っているな、、」


「ええ、、如月様や焔から聞いています」



焔は、心配して、、、


「清明様、、春樹を試しているのですか、、これから決戦を、行うのですよ、、、妖力はあまり使わない方が良いのでは、、、」


「焔、、、1つの式神を呼ぶだけで、妖力が無くなるようでは、、大勢の鬼達と戦う事は到底無理だぞ、、、」



如月も、春樹に、、、


「さあ、、春樹、、清明にお前の妖術、、妖力を見せてあげなさい、、」



春樹は、少し後ろに下がると、、、


「、、、、わかりました、、、じゃあ、、、大犬神を呼びましょう、、、妖術、、大犬神降臨、、、」



春樹は、そう言うと、、妖力を上げて空に

五芒星を描いた、、、



春樹達の後ろに黒い霧が立ち込めると、、、封印した時よりも、何倍にも大きな大犬神が現れた、、、


「ご主人、、参りました、、、」



焔は驚き、、、


「え~、、春樹が封印した大犬神なの、、、全然違うじゃない、、大きいわ」


「ほほ~、、これは凄い、、こんなに大きな大犬神は、見たことが無いぞ、、、」



清明は、ニコッと笑って、、、


「春樹、、凄いな、、、どうだ、体は疲れないか、、、」


「、、、ええ、、、大丈夫です、、」



焔と、如月は、ニコッと笑って、、


「清明様、、春樹の妖力は全然、減っていないわ、、、、」


「そうだな、、ほとんど変わらないみたいだな、、、清明、、どうだ、、凄いでしょう」



清明も、、、


「頼もしい、、、妖力、、妖術、全て、、、素晴らしい、、、、、、春樹、、よろしく頼むぞ、、、」


「、、あっ、、、はい、、、、」

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