不思議遊戯、安倍春樹の千年扉、第4試練
第四の試練、、、400年位前、、、
「春樹、、本当に良いんだな、、、」
「ああ、、大丈夫だよ、、、、、でも、簡単な方がいい、、」
「、、春樹、、、千年扉が決めるのよ、、、私達は、、やるだけよ、、、、」
「そうだぞ、、、春樹、全然強い陰陽師なら、、すぐにでも、、、、全クリアして1000年前に行けるぞ」
「、、、、俺は、普通の人だし、、、」
焔は、春樹に、、
「春樹、、そんな事無いわよ、、、春樹の妖力は、、通常の人間と比べ物にならないわ、、平安時代の陰陽師よりも強くなれるわよ、、、」
幻も、、、
「そうだぞ、、、鶴瓶は感じないかもしれないけど、、、春樹は、とんでもない陰陽師になるかも知れないぞ、、、」
「誉めすぎだよ、、、」
鶴瓶はからかう様に、、、
「じゃあ、、とんでもない陰陽師の春樹さん、、、第四の試練に行きますか」
「そうね、、今日2回目だから、、早くクリアしましょう、、、、、春樹、、千年扉を開けて、、、」
千年扉の屏風の前に、春樹は立つと、、、
屏風の千年扉の右側の入り口の扉を触った
春樹の体から、、淡い光が広がり、、千年扉の入り口光ると、扉が開いた、、、
「さあ、、、春樹、、第四の試練に行くわよ、、、」
400年位前の、日本のどこか、、、
森の小高い丘に、千年扉の屏風が現れると、、、
屏風の千年扉の左側の出口が、淡く輝き、、
扉が開いて春樹達が出てきた
春樹は、、、辺りを見ると、、、
「え~、、また、、森の中なの、、、大きな城下町とかに現れないの、、、また、、薄暗いな、、夕方なの、、」
鶴瓶は、、春樹に、、、
「バカだな、春樹、、そんな華やかな場所に妖怪なんか現れないぞ、、、それに、妖怪は昼間から現れないだろう」
「そんな事無いじゃないか、、平安時代の鬼は、町中で悪さをしてるじゃないか、まあ、夜と言う設定だけど、、」
「あっ、、、そう言う場合もあるな、、、、昼間だとあまり怖くないし、、夜型なのかな、、、」
幻は呆れて、、
「はいはい、、鶴瓶、、冗談はよせ、、、、まずは、、試練につながる情報を探さないと、、、」
春樹は、考えた、、、
「ええと、、、400年位前だと、1600年か、江戸時代の始まりか、、戦国時代だな、、」
焔は春樹に向かってニコッと笑いかけた
「あら、、、春樹、以外と歴史を勉強してるのね、、、、」
春樹は、焔の顔を見て、、、
「あのね、、千年扉の試練が不安だから、、前もって、100年事のあった事件を調べたんだ、、、受験勉強だってここまで本気でやった事がないのに、、俺は社会科の先生になりたい訳じゃないんだ、、、」
焔は、、ニコニコっと笑って、、、
「前もって、調べるのは良いことだわ、、」
焔の、、、感知の妖術、、、
焔は、神経を研ぎ澄まし、、目を閉じると、、、、ニコッと笑って、、、
「いたわ、、、人の気配、、、」
鶴瓶は、焔に聞いた、、、
「焔、、、近くに、町か村があるのか」
「村と言うレベルの、人数じゃないわ」
春樹は、、全然理解できなかった
「ええと、、、大勢の旅人じゃないのか、、試練と関係があるのか、、」
すると、幻が、、、
「春樹、、、千年扉は、、試練の近くに現れるはずだ、、絶対、、何か関係があるはずだ、、、」
「焔、、、その人達は近くにいるのか、、」
「ううん、、三里位、先かしら、、、」
「、、、、、わからないよ、、、」
「もう、、約10キロ位先を、移動しているわ、、、」
「知っているなら、、始めからそう言えば良いのに、、、」
「私達は、、平安時代から来てるのよ、、これでも、、時代、時代の事を取得してるのよ、、、」
「、、、、悪かったよ、、、」
「春樹、、、その人達の気配の移動が早いわ、、、う~ん、何かから逃げているかも知れないわ」
鶴瓶は目を輝かして、、、
「おお、、、早くも、試練の予感だな」
「、、、、、」
焔は、、春樹に向かって、、、
「春樹、、早く行かないと、、危険な状態かも知れないわ、、、」
「ああ、、、わかったよ、、焔、、場所を教えてくれ、、」
「ええ、、感知するから、読み取って、、、その人達の向かっている方向に移動するのよ、、、わかった、、」
春樹は、焔の肩に手を当てて、、、呪文を唱えた、、、
春樹達の目の前の空間に穴が空き、、霊道が出来た、、、
「さあ、、春樹、、急いで、、、」
森の中の山道沿い、、、
霊道の穴から、、春樹達は出てきた、、、
すると、、、山道の先の方から男達が逃げて来た、、、
「焔、、、あの人達なのか、、、」
「そうよ、、、私が、感知した人達よ」
男達は、、山道沿いに立っている、春樹に
気がついた、、、
「、おーい、、、そこの、人、、逃げた方がいいぞ、、、」
5~6人の男達はどうやら身なりが鎧をまとった武士達の様だった
「ええと、、、どう、いたしましたか、、」
男達は、、春樹の身なりを見ると、、、
「、、、、え~、、あなた様は、名のある、公家の方ですかな、、、」
「ええと、、、私は、陰陽師の家系の者です、、、」
武士達の逃げて来た理由、、、
武士達は、、こんな森の中に1人でいる、春樹を怪しそうな目で見ていた、、、
「陰陽師様は、、どうしてこんな森の中にお一人でいるのですか、、、」
春樹は、ぽそっと呟いた、、、
「一人じゃないし、、、」
焔は、つかさず、、、
「、、、もう、、春樹、、怪しまれるじゃない、、、独り言は言わないで」
「ええと、、、陰陽師様、、何か、、」
「ああ、、、この森の中で、陰陽道の修行をしていました、、、ところで、どうして逃げて来たのですか、、、」
男達は、お互いの顔を見ると、、、
「陰陽師様なら、、信じてもらえるかも、知れないぞ、、、、」
すると、その中で、一番偉い武士が、、
「恥ずかしながらお話しします、、、拙者らは、、ある伝令受け、、美濃国の本陣に参るところで、道に迷いました、、」
「、、、そうなんですね、、、美濃の国、、岐阜県辺りか、、」
「ある村で、本陣に行ける、近道の山道を聞いて、本陣に向かう途中でした、、、」
その武士は険しい顔をして、、
「陰陽師様だから、話します、、、拙者の馬が化け物に殺られました、、、他の馬は、、驚き拙者らを落として逃げてしまい、、化け物が相手では、敵うはずもなく、逃げて来ました、、、武士として、情けない、、、」
「化け物、、妖怪ではないのですね、、」
「室町時代の読み物で描かれた、、、、、、鵺(ぬえ)と言う化け物を知っていますか」
春樹は、、聞いたことがあると思った
「ええ、、存じています、、、」
「信じてもらえるのですか、、、こんな話し、、拙者達も、物語の化け物と思っていました、、、、、その化け物の姿が、、その物語と同じ姿をしていました」
「陰陽師様、、拙者らも、、あの様な生き物見た事がありません、、、」
「そうですか、、私は、陰陽師ですから、、そう言う輩は何回も見ています」
武士達は、お互いの顔を見ると、、、
一番偉い武士が、、、
「ええと、、、情けない話しですが、、あの山道を通らなければ、、本陣に向かう事は出来ません、、相手が化け物では太刀打ち出来ない、、陰陽師様、、お力を貸してもらえませんか、、、」
すると、鶴瓶が、、、
「ほらほら、、、春樹、、試練だぞ、、、」
「しっー、、、、鶴瓶、、黙ってて、、」
「焔、、どうせ、、おいら達の声は、奴らには聞こえないから、良いじゃないか」
「春樹の邪魔になるのよ、、、」
「、、、、、わかった、、」
春樹は、武士にニコッと微笑むと
「ええ、、わかりました、、お力沿いをしましょう、、、この森のため、、山道を使用する人達の為に、その鵺を退治しましょう」
武士達は喜び、、、
「これで、、あの山道を使って、本陣まで行けるぞ、、、」
「殿、、、拙者達も、、お役目を果たせます、、、」
「、、、殿、、、え~、、このお侍さん、、身分の高い方なの、、ただの、武士かと思った、、、」
すると、その一番偉い武士、、、お侍さんが
「ええと、、、申し遅れました、、拙者は
本多忠勝(ほんだただかつ)と申します、、内密のため少人数で移動しています、、ええと、、陰陽師様の名は、、、」
春樹は、、聞いたことがあると思ったが、、
詳しくは知らなかった、、まあ、身分の高い方だと言う事だけはわかった
「ええと、、、私は、京の都の陰陽師で、、安倍、春樹、と申します、、、」
「え~、、、平安の有名な陰陽師様の家系ですか、、、」
「いえ、、違います、、、あべのじゃなくて、あべです、、」
焔、、幻、、鶴瓶、、は意味深に、ニコニコと笑っていた
「なんだよ、、、みんな、、ニコニコして、、、気味が悪いな、、、」
「春樹、、あの人達には私達が見えないのよ、、怪しそうに見えるでしょう」
武士達は、、後ろの方を向くと、、
「拙者達が、走って来た、、あの先に、まだ鵺の奴はいると思われます」
「陰陽師様、、、本当、大丈夫ですか」
「ええと、、、大丈夫です、、これまでも、妖怪達を退治していますから」
すると、鶴瓶が、、、
「春樹、、退治したのはぬらりひょんだけだぞ、、、、」
「もう、、、鶴瓶、黙って、、、」
化け物退治、、、、
武士達の、案内で、山道沿いを進んだ、、
しばらく歩くと、、、
「陰陽師様、、あそこ、、あの大きな杉の木の下辺りに、化け物、鵺が現れました」
「ううん、、暗くて見えないな、、明かりはないの、、街灯とか、、、」
焔は、、春樹の背中をツンツンとすると
「ばか、、、春樹達の時代と違うのよ、、、この時代に電気なんか無いわよ、、、」
「知っているよ、、、鵺が見えないから言っただけだよ、、」
武士達は、、不思議そうに、、、
「ええと、、、陰陽師様、、さっきから誰と話しているのですか、」
「ほら、、怪しまれたわよ、、どうするの、春樹、、、」
春樹は、ニコッと笑いかけて、、、
「私は、陰陽師です、、あなた達には見えないと思いますが、、式神を従えています」
「そうですか、、、さすが、平安の有名な陰陽師様の末裔ですな、、、」
「、、、違います、、、」
幻は、何も言わない、鶴瓶を見て、、、
「あれ、、鶴瓶、文句は言わないのか」
「もう、、諦めたぞ、、、」
「そうそう、、あの方の子孫だもの、、私達は従者なのよ、、、」
春樹は、焔の方を向くと、、、小さな声で
「焔、、鵺の奴は、まだ近くにいるのか」
「春樹、、、神経を研ぎ澄ませば、、もう、あなただったら、感知出来るわ、、、、、、やって見て、、、」
春樹は、目を閉じると、、集中した、、、
「、、、、あっ、、、大きな杉の木の後ろの茂みに大きな気配を感じる、、、まがまがしい気だ、、、」
「出来たわね、、、あれが、鵺の気配よ、、私達もいるから警戒して見ているわ」
「あの~、、陰陽師様、、あの化け物は、まだあそこにいるのですか、、、」
「ええ、、忠勝さん、、あの大きな杉の木の後ろの茂みに隠れて、、こちらを、見ています、、、」
武士達は、、目を凝らしたが何も見えなかった、、、
すると、焔が、、、、
「春樹、、、気をつけて、、鵺が動き出すわよ、、、、ここにいる人達に防御の妖術を唱えて、、、」
「あっ、シールドだね、、」
「、、、、、天のご加護よ、、」
春樹が印を結んで、、妖術を唱えた、、
春樹の体から、淡い光りが広がり、、武士達の体を包んだ、、、
武士達は驚き、、、
「陰陽師様、、これは、、、」
「忠勝様、、、防御の妖術です、、鵺の攻撃を防いでくれるはずです」
「ほお、、陰陽道の妖術ですか、、、戦場でも使って欲しいですな、、」
春樹は戸惑った、、、
「、、、、、人間同士では、、そう言う事は、、、、あまり、、、」
「陰陽師様は、妖怪が専門でしたな、、、、失礼しました」
現れた、化け物、、、
春樹達の前に、、大きな虎の様な化け物が現れた、、、、
「え~、あれは、虎じゃないの、、、」
すると、焔が、、
「ばか、、、よく見なさいよ、、尻尾は蛇よ、、爪や牙も異常に鋭いわよ、、妖怪と言うより化け物ね、、、」
鵺は素早い動きで、、、、春樹達に襲いかかった、、、
鵺の衝撃で春樹達は倒されたが、、妖術のお陰で傷一つ、ついていなかった
武士達は驚き、、、
「おお、、爪で引き裂かれたと思ったが、、どこも怪我をしていないぞ、、」
「陰陽師様のお陰だ、、、おい、、刀を抜け、、倒すぞ、、」
武士達は刀を抜いて、、鵺に立ち向かった
しかし、鵺の動きが素早く、追いつけなかった、、、
「殿、、、奴の動きが素早く、、とても追いつけません、、、」
「陰陽師様の妖術のお陰で、太刀打ち出来ると思ったが、、、これでは拙者達では倒せない、、、」
すると幻が、、、
「春樹、、刀では倒す事は出来ない、、、、封印しないと、、、鵺は強い、、いずれはお前の式神として使える、、封印しておとなしくさせるんだ、、、」
「でも、、幻、、鵺の動きが速すぎて、、妖術で捕らえる事が出来るのか」
幻は鶴瓶に向かって、、、
「鶴瓶、、春樹に金縛りの御札を渡せ」
鶴瓶は体から、御札を出して春樹に渡した
「ほれ、、春樹、金縛りの御札だ、、」
春樹は戸惑った、、、
「幻、、、これ、どうやって使うの」
「、、、鵺に向かって投げろ、、御札が勝手に鵺に張り付く、、一瞬だけ鵺の動きが止まる、、その時に封印すれば良い」
焔が、、、
「春樹、、封印の妖術は覚えているでしょう、、、五芒星の印を空に描いて、、奈落の底と唱えるのよ」
「わかったよ、、、」
春樹は、金縛りの御札を鵺に向かって投げた
すると御札は、凄い早さで鵺を追いかけると、体に張り付き、、、
次の瞬間、、、鵺の動きが止まった
すると幻が、、、
「春樹、、今だ、、、」
春樹は、素早く空に、五芒星の印を描いて
封印の妖術を唱えた、、、
「陰陽道、、妖術、、奈落の底、、」
春樹の体から淡い光りが広がり、、、
鵺の足元に、五芒星の印が描かれ、、大きな穴が開き、鵺は吸い込まれた、、、
幻が春樹に、、、
「春樹、、鵺がおとなしくなったら、、式神として契約するんだ」
「どうやって、、、」
焔は優しく教えた、、、
「もう、、言葉はしゃべれるのよ、、春樹の実力がわかったはずよ、、、自由になれるなら契約するわ、、、」
「わかった、、、、、ええと、鵺さん、聞こえるかな、、」
「ああ、、聞こえるぞ、、おい、、ここから出せ、、」
「鵺、、ちゃんと聞いて、、」
「お前は、、そいつといた、聖霊じゃないのか、、なぜ人間の味方をするんだ、、」
「しばらく、反省してね、、言うことを聞くなら出してあげるから、、、」
「、、、、、」
「じゃあ、、またね、、、」
「、、おい、、、」
急に消えた、鵺を見て武士達は驚き、、、
「あれは、、、陰陽師様の妖術か、、、」
「地面に穴が空いて、、鵺が吸い込まれたぞ、、、恐ろしい妖術だな」
すると忠勝が、、、、
「さすがですな、、、平安の有名な陰陽師様の末裔ともなると、、、お見それしました」
武士達は、春樹に深々と頭を下げた、、、
「ええと、、、これで、、山道を通って行けますね、、、」
すると、忠勝達は、、険しい顔で、、
「それは良かったのですが、、、馬が無いと、、本陣まで、何日かかるやら、、」
「殿、、村まで戻って、馬を調達いたしましょう、、」
忠勝は悔しそうに、、
「せっかく良い知らせを、あの方に伝えられると思ったのに、、、遅くなっては意味がない、、、」
すると焔が、、、
「春樹、、千年扉の屏風が現れないのは、、まだクリアされていないのよ、、この人達を送ってやるまでが試練じゃないの」
「そうなの、、この人達も歴史に関わっているの、、、」
「、、霊道で送ってあげれば良いのよ」
「わかったよ、、、」
歴史に関わるのか、、、
春樹は、忠勝達に、、、
「ええと、忠勝様、、、いいですか、、」
忠勝は、春樹に頭を下げると、、、
「陰陽師様、、ありがとうございました、、拙者らは一度村まで戻ります、、」
「その事なんですが、、お急ぎの様子でしたら、、お手伝いしましょうか」
忠勝達は驚き、、、
「ええと、陰陽師様、、お手伝いとは、、」
「私が、、本陣の近くまでお連れいたします、、、」
忠勝達は更に驚き、、、
「陰陽道の妖術でそんな事も出来るのですか、、、」
「ええ、、霊道と言う物があります、、、、それを使えば、一瞬で行けます」
忠勝達は驚き、喜んだ、、、
「是非ともお願いします、、」
「じゃあ、、忠勝様、、本陣の場所を頭に浮かべて下さい、、」
春樹はそれを感じ取ると、、、場所がわかった、、、
春樹は妖術を唱えた、、、
「陰陽道、妖術、空間の狭間、、」
春樹の体が淡く光り、、、目の前の空間に穴が空いた、、、
「さあ、、忠勝様、、この霊道を抜けると本陣の近くに出ます、、」
春樹達は先に霊道に入った、、、
忠勝達も、、恐る恐る霊道に入って行った
しばらく霊道の中を歩くと、先に光りが見えて、、、霊道の出口を抜けると、、、
忠勝が、、、、
「あっ、、、あそこに見えるのが、我が東軍の本陣だ、、、本当に一瞬で行けたぞ」
他の武士達も驚いた
「陰陽師様、、何から何まで本当にありがとうございました、、」
「良かったですね、、間に合って、、ところで伝令を伝える方はどなたですか」
「我が主、、家康様です、、いまこの地で天下分け目の決戦をいたしてるところです」
春樹は驚いた、、、
「え~、、家康、、、徳川家康なの、、、、天下分け目の決戦って、、まさか関ヶ原の戦いなの、、」
「ええと、陰陽師様、良くご存じで、、、、ここは美濃の国、関ヶ原です、、、さあさあ、、我が主家康様にもお会いしてください、、、」
春樹は目を輝かせて、、、
「凄い、、本物だよ、、徳川家康に会えるなんて、、」
忠勝達は、本陣に向かって歩き出した、、
すると、春樹達の後ろに千年扉の屏風が現れた、、、
鶴瓶が大きな声で、、、
「春樹、、残念だな、、千年扉の屏風が現れたぞ、、、」
幻も、、、
「春樹、、帰るぞ、、、」
「、、、、え~、、嫌だよ、、本物だよ、、徳川家康、、見たい、、」
「ダメよ、、春樹、、千年扉の屏風が消えたら、、あなた二度と自分達の時代に戻れないのよ、、、」
「、、、、、」
「春樹、、わかったの」
「、、、、、わかったよ、、、」
春樹は、しぶしぶ、千年扉の右側の入り口に手を当てた、、、
千年扉が開くと、、春樹達は入った、、、
しばらくすると千年扉の屏風は消えた
そうとは知らない、忠勝達は、、、
「陰陽師様、、是非とも家康様にも、陰陽道の妖術を見せて下さい、、」
「殿、、家康様も驚くと思いますよ」
忠勝が後ろを振り返ると、、、
「、、、陰陽師様、、、あれ、、いないぞ、、、、陰陽師様、、、」
「殿、、どこにも見あたりません、、」
「まだ、お礼もしていないのに、、、、、、陰陽師様~、、、、」
忠勝達の声は空しく響いた、、、
現代、、、
封印の間、、、
千年扉の屏風の左側、出口が開いて、、、
春樹達が出てきた、、、
「もう、、何だよ、いつもいつも、良いところで千年扉が現れて、、、もう少しで本物の徳川家康が見れたのに、、、」
すると幻が、、、
「まあ良いじゃないか、、4回目、クリアだぞ、、、」
鶴瓶が、、、
「春樹、、もう一回行くか、、、」
「冗談じゃない、、、今日は二回も行ったんだ、、無理だよ」
「それじゃあ、、明日だな、、、」
焔達は、それぞれの掛け軸に戻った、、
春樹は気になるのか、掛け軸の絵を見た
「本当に、ただの絵になっている、、、、、不思議だ、、どうやって絵から抜けるのかな、、、まあ妖怪だから何でもありか、、」
春樹は封印の間から出ると、、広間で、
寝転んだ、、、
「とりあえず、、親父が、使用人1人に、週1で掃除だけは、頼んであるから良いけど、、問題は食事だな、、、早く大学の学食を食べないと、、毎日カップラーメンじゃまずいな、、、、」
春樹は隣町のコンビニ行くことにした、、
「あっ、結局、、カップラーメンじゃないか、、、まあ、一番安いし、、親に迷惑をあまりかけられないからな、、」
コンビニの帰りのバスで、、春樹はある事に気がついた、、
「えっ、、、俺ってあれだけ人助けして、、一回もお礼をもらっていないぞ、、、、
小判とかあれば少しは贅沢出来るのに」
「千年扉が現れるタイミングが悪いんだ」
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