不思議遊戯、安倍春樹の千年扉第6試練
第六の試練、、600年位前、、、
次の日の朝、、、
春樹は、キッチンで、隣の山田さんの差し入れの焼き魚とお味噌汁で朝ごはんを食べていた、、、
「カップラーメンばかりじゃ、体に悪いからな、、ご飯も炊いたし、、久しぶりのちゃんとした朝ごはんだな、、、」
「確か、、真美子達は、、今日は有名なレストランでお食事とか言っていたな、、、」
春樹は、、朝食が終わっても、、まだキッチンで何も考えずに座っていた、、、
しばらくすると、、大広間に移動して、またごろんと寝転がった、、、
「ああ、、、大学に行ったら何をしたら良いんだ、、、仲良くなれるかな、、高校の時もあまり友達いなかったし、、同じ大学に行く友達もいない、、、」
春樹は、ふと思い出した、、、
「そう言えば、、焔が言っていたけど、、、千年前の、、鬼を退治しないと、、今の世界が消えてしまうと言うのは本当かな、、、、じゃあ、、誰も、千年前に行って無いのに、現実に普通に生活してるじゃないか」
「まさか、、もう、この世界は現実には無くて全員、夢を見てたりして、、仮想空間なのかな、、、そんな事ないか、、」
すると、、、廊下の方から足音が、、
「あっ、、春樹、、いたぞ、、、」
「もう、、春樹、、お昼じゃない、、どうして来ないの、、、、」
「今日中だったら、、いつでも良いんだろう、、、別に午前中じゃなくても、、」
「、、、、、それは、、、そうだけど、、」
春樹は、、起き上がると、、焔達と、、、
封印の間に向かった、、、
封印の間、、、
春樹達は、千年扉の屏風の前に立つと、、
「さあ、、、春樹、、扉を開けてくれ」
「ああ、、わかったよ、、」
春樹は千年扉の屏風の右側の扉を触った、、
春樹の体から淡い光りが広がり、、千年扉は開いた、、、
「さてと、、六回目の試練に行きますか」
春樹達が扉に入ってしばらくすると、扉は
閉じた、、、
海の見える風景、、、、
600年前の、日本のどこか、、
港の大きな建物の陰に千年扉の屏風が現れ
左側の出口の扉が開くと、、、春樹達が出てきた、、、
春樹は、辺りを見て、いつもと違うと思った
「あれ、、いつもと違う、、大きな町みたいだ、、、ここは、日本のどこなんだ、、、」
「こんな町中で、試練とかあるのか、、」
すると、鶴瓶が、、、
「まあ、、平安京では、夜な夜な、鬼や妖怪は現れたけどな、、、」
「まだ明るいけど、、、これから妖怪でも現れるのか、、、」
春樹達が建物の前に行くと、、、
港には、漁船に混じって、、大きな船が
見えた、、、
その大きな船の前で、、大勢の人達が、、
大きな声で、話していた、、、
男達は、武士ではなく、船乗りと商人の様に見えた
商人の、一番偉い人と見られる者が、大きな声で荒立てた、、、
「おい、、船はまだ、出せないのか、、、」
すると、、船を動かす船頭達も、、大きな声で反論した、、、
「聞いただろう、、多くの船が、あの化け物に沈められたのを、、、、、漁船だって出港出来ないんだ」
「こちらは、大将軍の銘で、、明朝までに出港して、、明の国に行くんだぞ、、、」
「そんな事言われても、、化け物には、敵わないだろう」
すると、鶴瓶が、、、、春樹に、、
「春樹、、聞いたか、、化け物だって」
「ああ、、聞こえたよ、、」
「さっそく、、試練の予感だな」
焔が春樹に、、、
「春樹、、あの人達に、詳しい話しをきいて、、、」
「わかったよ、、、」
春樹は船頭達や、商人達の元に近ずいた
「ええと、、、お取り込み中、良いですか」
船頭達や、商人達は春樹の方を見た、、、
船頭達は、声を荒立て、、、
「何だ、お前は、関係ない奴は、よけいな事を言うな、、、」
すると、、春樹の格好を見た、商人達の中で
一番偉い人が、、、
「おい、、この方のお姿を見ろ、、身分の高いお方だぞ、、失礼があってはいけないぞ」
船頭達も、まずいと思った、、、
「ええと、、、失礼いたしました、、」
船頭達は、頭を深々と下げた、、
春樹は、その商人の一番偉い人に、、、
「ええと、、、私は、平安から続く、陰陽師の末裔です、、安倍春樹と言います」
商人達は驚いた、、、
「えっ、、あの平安の有名な、陰陽師様の子孫ですか、、、凄い、、失礼しました」
春樹は、戸惑って、、小さな声で呟いた
「、、えっ、またか、、、違うけど、、、」
焔達はクスクスと笑った、、、
海で起きた、異変とは、、、
春樹は、、商人達の中で一番偉い人に
「ええと、、、あなたが責任者ですか」
「ええ、、私はこの筑前の国、博多の商人で肥富(こいとみ)と申します」
「ええと、、、筑前の国、、博多、、ここは福岡県なのか、、だから大きな町なんだ」
春樹は、肥富に聞いた、、、
「肥富さん、、、さっきから船頭達と何やらもめていたように見えたが、、何があったのですか、、、」
肥富は、、険しい顔で、、、
「ええ、、まあ、陰陽師様だからお話をします、、、私はあるお方から使命を受けて、、明と言う国に、行かなければいけない、、」
春樹は、、歴史の本で、調べた事を思い出した、、、
「あっ、、、この、時代の明の国と言ったら中国の事を言っているのか、、、」
「ええと、、、それで、、船を出せないとか言っていましたね、、、」
肥富は、、、また険しい顔で、、
「陰陽師様だから言いますが、、、信じられない話ですが、、この博多湾のずっと沖合いに、、化け物が現れて、、そこを通る船を沈めたそうです、、明の国に行くにはそこを通らなくてならない、、、しかし、ここいらの船は、、すべて出港することが出来ないと言っています」
「化け物ですか、、、」
「信じられませんよね、、、私は見た事が無いので、、、船頭達に無理を言って出港してくれと言いました、、、」
すると、船頭達が、、、
「陰陽師様、、ワシらの仲間、、数人がその化け物に殺られてしまった、、げんに、逃げきれた漁師達も、、恐れて、二度と出港出来ないんだ、、、わかるだろう、、」
「そうですよね、、、」
すると、肥富が困った顔で、、、
「それでも、、明の国に行くにはどうしても船を出港してもらわないと、、あのお方からの依頼ですので、、早く対応しないと、時間がない、、、」
すると、焔が、、、
「春樹、、、たぶん、これが試練よ、、、、私が退治しましょうと言って、、」
春樹は、肥富を見て、、、
「ええと、、肥富さん、、では、私がその化け物を退治しましょう、、、」
商人達や船頭達も、驚き、、、
「えっ、、陰陽師様、、その化け物をあなたが退治していただけるのですか、、、、、、ありがたい、、、是非ともお願いいたします、、、」
春樹は、、その、化け物を何かと、船頭達に尋ねた、、、
「ええと、、、船頭さん、、、その、化け物は、どんな奴ですか、、、まあ、退治する、、相手の情報を知れば、、対策もたてられます、、、」
「ワシらは知らないけど、、、、その、化け物を見た奴らは、漁師に語り継がれている、海の化け物、海坊主だと、言っていたぞ、」
「海坊主、、、焔、知っているか、、、」
「知っているわよ、、、海に住んでいる悪さをする、大きな化け物よ」
肥富は、不思議そうに、、、
「ええと、、、陰陽師様、誰と話しているのですか、、」
「あっ、、、肥富さん、私は陰陽師です、、あなた方には見えないと思えますが、式神を従えています、、、」
肥富達は驚き、、、
「式神ですか、、、さすが、、平安の有名な陰陽師様の末裔ですな、、、」
「、、、、、」
すると、肥富が船頭達に、、、
「おい、、陰陽師様が、その化け物、海坊主を退治していただけるそうだ、、商業船を出港させてくれ、、、」
船頭達は、お互いの顔を見て、、、
「わかった、、、海坊主がいなくなれば、博多の漁師達も、船を出せる、、」
「陰陽師様、、、よろしくお願いいたします、、、」
化け物退治に出港、、、
春樹達を乗せた、商業船は博多湾を出港した
「へえ~、、、凄いな、、室町時代の商業船に乗っているんだ、、、よくこんな船で中国、、いや、明の国まで行くよな、、、、
何日かかるんだろう、、、飛行機ならあっという間なんだけど、、、」
すると、鶴瓶が、、、
「春樹、、飛行機ってなんだ、、」
「、、、、、空飛ぶ乗り物だよ、、」
「飛行の妖術みたいな物か、、、」
「ああ、、それよりは全然、早いよ」
鶴瓶は不思議そうに、、、
「それなら、知ってる所や人の気を読めば、妖術空間の狭間、、霊道の方が早く行けるじゃないか、、」
「中国、、、いや、明の国は行った事が無いから無理だろう、、、えっ、、霊道はそんなに遠くまで行けるのか、、、」
すると、焔が、、
「あたりまえでしょう、、異空間を使うんだから、、世界中どこでも、一瞬で行けるわよ、、、」
「えっ、、凄く便利だな、、お金使わずに世界旅行が出来るじゃないか、、、」
焔は、呆れた顔で、、、
「春樹、、、どれだけの妖力を使うと思っているの、、、そんな事、無理だからね」
「、、、、冗談だよ、、、」
博多湾を出て、、船は更に沖の方に進んだ
しばらくすると、、、何やら船頭達が、騒ぎ出した、、、、
「陰陽師様、、、仲間が言っていた、、例の化け物が現れたのは、この海域の辺りだ」
すると、、、海上に、霧の様な物が漂い、、
先が見えなくなった、、
「春樹、、気をつけて、、、どうやら現れるみたいよ、、、」
「ああ、、焔、、俺でも、、大きな気配は感じるよ、、、」
鶴瓶は、驚いた様に、、、
「へえ~、、、春樹、凄いな、、おいらはあまり気にするタイプじゃないから全然感じないぞ、、、」
「、、、、鶴瓶、、そんな事言っている場合じゃないぞ、、、春樹、、海坊主が現れたぞ、、、」
現れた、化け物、海坊主、、、
商業船から少し離れた、、海上に、大きな波しぶきが上がった、、、
すると、海中から巨大な化け物、、海坊主が現れた、、、、
霧に隠れて見ずらいが、、真っ黒い巨人の様に見えた、、、
船頭や、商人達は後退り、、船の中に隠れた
肥富が、春樹に、、、
「陰陽師様、、あれが化け物、海坊主ですか、、、、本当に、退治できますか、、」
「ええ、、、これまで、、色んな妖怪を、退治しましたから、、大丈夫ですよ」
鶴瓶は、春樹をからかう様に、、
「あれ、、春樹、、退治したのはぬらりひょんだけで、、後は、封印だけじゃないか、、雪女は助けただけだし、、からす天狗は説得しただけだし、、」
「、、、うるさい、、、」
すると、、海坊主が、、波を荒立てて
船を沈めようとした、、、
船は激しく揺れた、、、
「うわ~、、、大丈夫か、、このままじゃ沈んでしまうぞ、、」
船頭や、商人達、全員何かにしがみついて、耐えていた
「陰陽師様、、どうにかして下さい」
春樹も柱にしがみつきながら、焔にたずねた
「焔、、どうすればいいんだ、、、、、」
焔達はニコニコ笑っていた、、
「あれ、、どうして焔達は平気で立っていられるんだ、、、」
「あら、、妖術、浮遊で浮いているからよ」
「、、、妖術、、、、」
「以前、使った妖術、飛行の応用よ」
春樹もすぐさま、妖術を使い浮いた、、、
「あっ、、、全然、揺れを感じないぞ、、、でも肥富さん達はどうするんだ」
焔は、、少し考えると、、、
「春樹、、いい方法があるわ、、飛行の妖術みたいに飛ばす事は出来なくても、、船を浮かすだけなら春樹の妖力でも出来るかもしれないわ、、そうすれば、荒波の影響は受けないでしょう、、、、」
「えっ、、こんな大きな船を浮かすの、、、そんな事出来るの」
幻は、春樹に大きな声で言った、、
「春樹、、俺達はいいが、このままじゃ、、船が沈んでしまうぞ、早くやれ、、」
焔も大きな声で、、、
「春樹、、五芒星の印を描いて妖力を高めて、妖術を唱えて、、」
春樹は、目を閉じ、、妖力を高めて、、
目の前に五芒星を描き、、、、妖術を唱えた、、
船が、大きく傾くと、、全員、必死にしがみついていた、、、
「あ~、、もうダメだ、、、船を出すんじゃなかった、、」
あきらめかけた時に、、、
春樹の体から、柔らかな光りが広がり、、、
商業船を包むと、ゆっくりと船は浮き上がった、、、
急に揺れがなくなり、、船頭や、商人達は
不思議そうに、周りを見ていた
船頭の頭が、船の縁から下を見て、、
「おい、、、この船が空に浮いているぞ、、」
「えっ、、、あっ、本当だ、、どうして」
全員、船の縁から下を見ていた、、、
すると、肥富が春樹に、、、
「陰陽師様、、これは、、、」
「ああ、、肥富さん、、陰陽道の妖術ですよ、、船を浮かせれば、波の影響を受ける事は無いでしょう」
「いや、、さすがだ、、、平安の有名な陰陽師様の末裔ですな、、、」
「、、、、、、」
春樹は、肥富に向かって、、、
「肥富さん、、、今度はこちらの番です、、海坊主を退治しましょう」
すると、海坊主は、、海水をすくうと、妖力を上げ始めた、、、
「春樹、、、、あれをこの船にぶつけるつもりよ、、この船はバラバラになるわ、、、船、全体に、防御の妖術、、天のご加護をかけて、、」
「さっきといい、、妖力を使いすぎているんじゃないか、、、」
「えっ、、春樹、、あんた、疲れているの」
「、、、、ええと、、全然、、、」
「じゃあ、大丈夫よ、、、ずいぶん、、妖力のレベルが上がったのね、、、」
海坊主は妖力で海水を大きな塊にして、、、
商業船に向かって投げた
春樹は、あわてて、妖術を唱えた、、、
「妖術、、神のご加護、、、」
船、、全体が神々しい光で包まれた、、
海坊主が投げた海水の塊は船にぶつかり粉々に散った、、、
船は揺れる事もなく、、傷一つ付いていない
肥富が春樹に、、、
「陰陽師様、、これはまた、、凄い妖術ですな、、、」
「ええ、、相手の攻撃を防ぐ妖術です」
すると、鶴瓶が、、、
「春樹、、あいつがまた、攻撃をする前に早く退治しろ、、、」
「わかったよ、、」
幻も、、、
「春樹、、あいつは、式神としては使えない、、封印じゃなくて、退治しろ」
「そうなんだ、、、焔、、何で攻撃すればいいんだ、、、、」
「春樹、、海坊主は電撃に弱いわ、、、御札雷鳴では力不足ね、電撃の妖術、、天の大雷と唱えて、、それと、妖力を増すために、五芒星を描いて」
凄い威力の妖術、、、
春樹は、目を閉じると、目の前に五芒星を描き、妖術を唱えた、、、
「陰陽道、妖術、、天の大雷、、、」
船の上に、、雷の塊が現れ、、次第にどんどん大きくなった、、、
その、大きな音に、船頭や、商人達は驚き、耳をふさいだ、、、
春樹が、手をかざして、海坊主を指さすと、、大きな雷の塊が海坊主に放たれた、、
大雷の塊が、海坊主に直撃すると、、海面は大きな渦ができ、、激しい光りが広がり、、大きな音が鳴り響、、、、、
しばらくすると、、、海面には海坊主の姿がなかった、、、、
「えっ、、化け物、、海坊主を退治したのか、、、これで、博多湾の船が、安心して出港出来るぞ」
船頭達は歓声を上げた、、、
波が穏やかになったのを、確認すると、春樹は船を海上に静かに下ろした、、、
すると、肥富が、春樹に、、
「陰陽師様、、これで、室町幕府の命で明の国に行くことが出来ます」
「えっ肥富さん、は、室町幕府の命で明の国に行くのですか、、、ただの商人かと思った、、、」
「ええ、、、室町幕府将軍、足利義満様から明唐使として、僧侶の祖阿(そあ)様と一緒に参ります、、、」
肥富の後ろに、ニコニコと笑った僧侶がいた
「凄いな、、歴史の本で見た、、本物と会ったんだ、、遣唐使や明唐使か、こんな感じで中国まで行ったんだ、、大変だな、、、」
その時、、春樹達の後ろに、千年扉の屏風が現れた、、、
春樹達以外は誰も、見えないので驚きはしなかった
「さてと、、陰陽師様、、陰陽師様を下ろすため、また博多に戻ります、、、明の国から帰って来たら、、足利義満様にも、お知らせして、、ぜひ、お礼をさせてく下さい」
すると、焔が、、、
「春樹、、、千年扉の屏風が現れているのよ、、、博多に戻らなくても帰れると言ってよ、、、」
春樹は、肥富に、、、
「ええと、、肥富さん、、、このまま明の国に向かって下さい、、、私は、勝手に帰りますから、、、」
「えっ、、こんな海上から、、どうやって帰るのですか、、、」
「ええと、妖術で霊道を作って帰りますから、大丈夫ですよ」
「、、、、そうですか、、、」
春樹は、千年扉の屏風の、右側の入り口に手を当てると、、扉が開き、、春樹達は扉の中に消えた、、、
突然消えてしまった春樹を見て、肥富達は、驚き呆然としていた、、、
「陰陽師様、、、凄い、、、本当に帰られてしまったのか、、、」
船頭達も、、しばらく、ぼっと、見ていた
現代、、、
封印の間、、、
千年扉の屏風の左側の出口から、春樹達は出てきた、、、
「終わった、、、何か、、緊張して疲れた、、歴史と関係のある人物と出会うから、、勉強にはなるけど、、、あんまり歴史に興味ないからな、、」
「何を言っているの、、、あなたのご先祖様と出会うまでに、もっと歴史を調べないといけないわよ」
すると、鶴瓶が、、、
「おいらは、何にも考えないから、、歴史なんて全然気にしないぞ」
幻は、呆れた顔で、、、
「お前は、、平安の世から来ているんだ、、少しは歴史に興味持て、、、、さてと、春樹今日はどうする、、2回目、行くか」
「疲れたと、言っただろう、、、明日、、、明日だよ、、、」
「じゃあ、、早めに来いよ、、、」
焔達は、、掛け軸の絵に戻った、、
春樹は、封印の間を出ると、、大広間に向かった、、、、
大広間のテーブルの上を見ると、、、
「あっ、、、あった、、昨日買って置いた、パンだ、、確か冷蔵庫に、コーヒーがあったな、、、」
春樹はテーブル席に腰かけて、、
パンだけの、寂しい昼ごはんを食べていた、、、、
すると、また、春樹の携帯に電話がかかってきた、、、、
「何だよ、、また真美子か、、有名なレストランの食事を自慢するのか、、、、、、あっ、違う、、母さんだ、、」
「あっ、春樹、、あんた、大丈夫なの、、、ちゃんとご飯を食べているの、、、お手伝いの田中さんは週、1回しか来ないでしょう」
「ああ、、ちゃんと食べているよ、、今朝も隣の山田さんに、おかずを頂いたし」
「今月の生活費、、振り込んでおいたからね、、おばあちゃんの家じゃあ、、何もする事無いからつまらないでしょう、、、、、、4月から大学、頑張るのよ、、」
春樹は、思った、、、
「つまらないどころじゃない、、日本の人達、、、いや、全世界の人達の将来を守るために毎日、頑張っているよ、、、、絶対、、こんな事は母さんには言えないよ」
「春樹、、聞いてるの、、これからちょっと出かけるから、またね、、」
「ああ、、わかった、、、」
しばらく、なにもする事がなく、過ぎ、、
何気なしに、春樹は、隣町までのバスの時刻表を見ると、、、
「ええと、、今から行けば間に合う、、何せ1日、5往復しかしていないからな、、、まてよ、、俺は陰陽師だよね、、この時代でも妖術、、空間の狭間が使えるのか、、」
春樹はしばらく考えると、、、
「変な噂がたつと嫌だから、、普通にバスで行くか」
春樹は買い物を終えると最終のバスでおばあちゃんの家に戻った、、、
結局、その日の夜は、、お店で売っていた、お弁当だった
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