不思議遊戯、安倍春樹の千年扉第1試練2
村に起こった異変、、、
近くの村、、、、小高い丘
空間に穴が空くと春樹達が穴から出てきた
「あっ、、、本当に移動できた、、、」
「出口は望めば都合の良い場所に現れるわ」
春樹は丘の上から村を見渡した、、
数十件の家が見えたどうやら小さな集落の様だ、、、
「春樹、、あそこの大きな家の前に大勢の人がいるぞ、、、」
「春樹、、何か試練の匂いがする、、、」
「じゃあ、春樹、、お願いね」
「えっ、、方言とかだったら、わからないよ、、」
「もう、、千年扉の妖力で全部わかるようになっているわ、、大丈夫よ」
「へえ~、、、便利だね、、、何でもありか」
春樹はしょうがないと、、大勢の村人がいる場所に向かって歩いた
大きな屋敷の前に着くと、、、
「ええと、、、あの~、、」
村人達は声のする方を見た、、、
驚いた村人達は春樹に声をかけた、、、
「何だ、、、お前、、こんな所に何の用だ」
「怪しい奴だな、、」
「あいつの仲間か、、」
「今は忙しいんだ、、よそ者は邪魔だ、、」
春樹は戸惑いながらも、話しを続けた
「ええと、、、旅の途中で道に迷いまして」
「良い身分だな、、今は戦時中だぞ」
「戦時中にもかかわらずこんな事件が起こる何て、運が悪いのか」
「まあ、戦争は、こんな田舎には、あまり関係ないけどな、、」
「えっ、戦時中、、明治だと、、日露戦争か、、教科書でしか見たこと無いやつだ」
春樹は小さな声で呟いた、、、
「何だ、ぶつぶつと、、変な奴だな」
「春樹、、怪しまれない様にね」
「ああ、わかったよ」
「何だこいつはまた独り言か、、、」
「ええと、皆さん、何で集まっているのですか、、、さっき事件とか言っていましたよね、、、」
「よそ者は関係ない、、、」
「そうだ、、」
村人達は声をあらげた、、、
すると村の一番偉い人なのか、、一人の男が
春樹の前に立つと、、、
「申し訳ない、、みんな、いらだっているんだ、、、」
「そうみたいですね、、どうかしましたか」
「村の子ども2人が拐われた、、、」
「誘拐ですか、、、、、警察には、話しましたか、、、」
「ああ、、隣町の駐在所に話したが相手にされなかった」
「相手にされなかった、、、、、」
鶴瓶は目を輝かせた、、、
「おお、、これは試練の匂いがしたぞ、、」
「鶴瓶、、黙って聞きなさい」
春樹は不思議そうに聞いた、、
「ええと、なぜですか、、、」
「あんたは、知っているか、、怪談小説に書かれてる雪女を、、最近有名だが、、」
「あっ、聞いた事がある、、確か小泉八雲とか言う人が書いたやつだ、これも歴史の教科書で見たやつだ」
「拐った相手が雪女じゃ、警察も冗談だと思って相手にしないだろう、、」
「雪女か、、本当にいるの、、」
「あんたも、そう思うか、、」
春樹はボソッと呟いた
「現に、ここに妖孤と聖霊とつくも神がいるからな、、、雪女がいてもおかしくない」
「すまないな、旅の人、、変な話をして」
「ええと、俺の先祖は陰陽師なので、その話しは信じますよ、、」
「えっ、、本当か、、、おい、聞いたかこのお方は陰陽師様だぞ、、雪女を退治して子ども達を助けてくれるそうだ」
「えっ、、俺は陰陽師じゃないです、、、、それに一言も助けると言っていない」
誰も春樹の言葉は聞いていなかった
千年扉の妖力で勝手に進展、、、
それを聞いた村人達は、、、
「おお、、、兄ちゃんすまないな、、酷い事を言って、、あっ、陰陽師様か、、、」
「良かったぞ、、警察にも相手にされなかったから、、俺達だけで、明日雪女から子ども達を助けださないといけないと思っていたんだ、、、ありがとうな、、、」
「本音を言うと、絶対敵わないと思っていたんだよ、、猟銃を使っても死なないし、、祠には何か見えない壁があって入れないんだ」
「陰陽師様の妖術だったら、大丈夫だ」
村人達は安堵の表情になった
「えっ、、これって俺が雪女を倒さないといけない展開なの、、」
春樹は思わぬ展開に戸惑った
幻と鶴瓶はニコニコと笑っていた
「春樹、、こうなる運命だよ」
「試練、、試練、、春樹、頑張るぞ」
焔もニコッと笑った、、、
「、、、、焔、、お前先読みの能力があるよな、、こうなる事を知っていたな」
「先に教えたらおもしろくないでしょう、、それに歴史は変わるわよ、、全てそうなる訳じゃないのよ、、、わかった、、、」
春樹は先ほど話した男の家に泊まる事になった、、、
陰陽師様と、歓迎を受けご馳走になった
春樹は寝る部屋も用意された
「えっ、、大丈夫かな、、これで子ども達を救出出来なかったら、、どんな仕打ちを受けるんだろう」
「春樹、、大丈夫だよ、、、失敗したら千年扉が強制的に元の時代に戻すから、、、、、死ぬ事はない、、最初からやり直しだ」
「まるでゲームみたいだな、、、セーブは出来ないの、、」
「セーブ、、何だそれ、、、」
「もう、鶴瓶、余計なこと聞かないの、、、だから、安心して、、春樹、、、」
「そうだ、、おいら達もついているんだ、、春樹、おいらの道具を上手く使えたら簡単に倒せるよ、、、」
「式神、、御札、、呪符、、人形、全部使える様にならないとダメよ」
「ハア~、、、ため息しか出ないよ」
次の日の朝方、、春樹はこの家のお手伝いさんに起こされた、、、、
「あの~、、陰陽師様、、もう、7時でございます、、隣の部屋に朝ごはんを用意しました、、、」
「えっ、、そんなに寝たの、、俺はそんなに疲れていたの、、、あっ、、気疲れってこう言う事か、、、いろいろとあったからな」
幻達は呆れて見ていた、、、
「春樹、、お前、良い度胸だな、、、」
「俺達でも、少し不安はあるんだぞ、、果たしてお前に試練を乗り越える力があるのか」
「良いの、、、春樹、、平常心よ、、、今さら焦ってもしょうがないわ」
この村の長と思う人の屋敷で、春樹は至れり尽くせりのおもてなしを受けた、、、
朝食が済むと屋敷の主が、、、
「ええと、、陰陽師様、、あの、子ども達を拐ったと思われる雪女の住みかを案内するので、よろしくお願いいたします、山の麓から5キロ程度で祠に着きます」
「ええと、、わかりました、、任せて下さい、これで良いんだよな、、焔、、、」
「しっ、、、人が聞いている間は、私達と話さないで、、他の人達には私達は見えないのよ、怪しまれるでしょう」
「ええと、、陰陽師様、、誰と話しをしているのですか、、、」
「あっ、独り言です、、、」
雪女の住みか、、山の祠、、
春樹は屋敷の主と猟銃を持った2人の村人と
数キロ離れた山の入口まで来た、、、
山は雪におおわれて、、シーンとしていた
屋敷の主は、申し訳なさそうに春樹に、、、
「ええと、、陰陽師様、、私達はここで待っています、、、この一本道を行けば、、大きな祠があります、そこが雪女の住みかです、私達は見えない壁みたいな物があって入れませんのでよろしくお願いいたします」
村人達も、同じ気持ちだった
「すまんの、、ワシらではどうする事も出来ない、、、」
「陰陽師様、、2人はワシの孫じゃ、、こんな年寄りじゃ何も出来ないよろしくお頼みします」
「ええと、任せて下さい」
春樹はほっとして小さな声で呟いた、、、
「ええ、、その方が都合がいいです、、見えない連中がいるし、おかしな事になるから」
「えっ、、、何か言いましたか」
「春樹、、ダメよ、、独り言は、、怪しまれるでしょう、、」
「ええと、、ここでしばらくお待ちください、、必ず子ども達を助けてみせます」
「おお、、陰陽師様、、よろしくお願いいたします、、、」
春樹は雪の積もった山道を歩き始めた
しばらくすると、、、
「雪が積もって歩きずらいな、、ねえ、、焔、、祠はどのぐらい先なの」
「ええと、5キロ先かしら今朝あの男の人が
言っていたじゃない、、、」
「そうだっけ、、、そんなに遠いの、、、あっ、、焔、、昨日使った、妖術、、確か空間の狭間とか言う奴で、雪女の住みかの祠まで行けないのか」
焔は困った顔で、、、
「春樹、、私もそう思ったけど、、その祠は結界の様な物がかかってあるみたいで場所の気配がつかめないから無理ね」
「じゃあ、、5キロひたすら歩かないといけないのか、、」
鶴瓶はぽそっと呟いた
「おいら達は浮遊の妖術で飛んで行けるけどな」
「そうだなこの一本道の上を飛べば簡単に行けるけどな、、」
「そうだよ、春樹、浮遊の妖術で飛んで行こうよ」
「え~、空を飛ぶ事も出来るの、、本当に魔法みたいだ、、、」
焔は春樹の目の前で空中に浮き上がってみせた、、
「ほら、、こうやって、体を浮かせたら飛びたい方向をみれば、進めるわ、、呪文を唱えてやってみて、、、」
「こうか、、、浮遊の妖術、、、」
春樹の体が淡い光りに包まれ、、次の瞬間
体が浮いた
「あっ、出来た、、、浮いてるよ、、」
「上出来よ、、じゃあ、雪女の住みかの祠まで行くわよ」
春樹達は雪山の一本道の上を飛んで雪女の住みかの祠まで向かった
「春樹、どうやらあそこのようだわ、、」
「やはりあの祠、結界の様な物がかかっているぞ、、、」
春樹達は、祠の前に降りた、、、
「えっ、大きいけど、普通の洞穴にしか見えないな、、、ずいぶん深そうだけど、、」
春樹は祠に入ろうとしたが見えない壁の様な物にぶつかった
「なんだこれ、、、入れないや、、、」
「春樹、、結界があると言っただろう」
「そうよ、、春樹、、ここから先は雪女の住みかなのよ、、慎重にしないといけないわ」
「ええと、焔、、これって解除出来るのか」
「ええ、、でも、春樹の妖力をうわまっているなら結界は破れないわ、、、ねえ、、妖術、結界戒めと唱えて、、私達がやると試練がクリアした事にならないのよ、、、全て春樹任せよ、、、」
「え~、、俺が全てやらないといけないのか、、、」
「だから、、春樹任せと言っていただろう、、がんばれ、、、春樹、、、」
「面倒くさいな、、少しぐらい手助けしてもいいだろう、、」
「春樹、、おいらは道具は貸すぞ、、でも、使うのはお前だぞ」
「そうそう、、私達は防御専門よ、、」
「守ってやるから、安心して戦ってくれ」
春樹は結界に触れると呪文を唱えた、、
「ええと、、、妖術、、結界戒め、、」
目の前の見えない壁が崩れていく感じがした
それと、共に、祠の奥に今まで以上の寒さと、怪しい気配が感じた
陰陽師としての初めての試練、、
鶴瓶は祠の奥を見ると、、、
「さてさて、、雪女はどれ程強いのかな、、春樹、用心しろよ」
「奥の方が結構明るいわ、、光の妖術を使わなくても良さそうね」
鶴瓶は壺の中から紙の人形みたいな物を数枚春樹に渡した、、、
「春樹、、、、念のため、こいつらを先に行かせろ、、罠とかあるとまずいからな」
「春樹、、動けと念じれば、思う通り動くわ、、、」
春樹は妖力を念じた、、、
すると紙の人形達は空中に浮くと、祠の奥の方に向かってゆっくりと飛んだ
少し飛んだところで、一枚の人形が凍りついて落ちた、、、
「やっぱり、、罠が仕掛けられていたか」
春樹達は、人形の後ろに付いて祠の奥に向かって歩いた、、
しばらくすると、、幻が、、
「春樹、、あの奥の広いところに雪女がいるな、、、、、子供の気配も小さいが感じる生きているぞ、、生きているな、、、」
「春樹、、私がご加護の妖術をかけるわ、、多少の攻撃は大丈夫よ、、次からは春樹がかけるのよ、、」
「ありがとう、、シールドみたいな物か」
「、、もう、、、ご加護よ、、」
祠の奥の広いところの陰から目の前の空間を見ると、、小さなお堂の様な建物があり、その前に、雪女らしき人影が見えた
雪女は隠れている、春樹達の方向を見て、大きな声をあげた
「誰、、誰かいるの、、、隠れていないで出てきなさい、、また、私の邪魔をするの」
「バレちゃたぞ、、、」
春樹は物陰から出てきた、、、
雪女は春樹の方をにらんでいた、、、
「お前達は、私をまた倒しに来たのか、、、えっ、、人では無い者もいるではないか、、なぜ、人間の味方をする、、、」
春樹は焔達の方を見ると、、、
「焔、、あいつは、焔達が見えるみたいだよ、、、」
「あたりまえよ、、妖怪みたいな者だから、、見えてもおかしくないわ、、、でも、変ね、、雪女に殺気は無いわ、、、むしろ、戸惑っているみたいだわ、、、」
「そうなの、、じゃあ、戦う意思はあまり無いんだ、、話を聞いてみるか」
春樹は、一歩前に出るとニコッと笑い、雪女に話しかけた
「ええと、、、雪女さん、、何かお困りではないですか」
「えっ、、あなたは私の話を聞いてくれるのか、、、」
「ええ、、、俺に出来ることがあればお手伝いします」
雪女は、焔達を見て、、、
「まあ、妖怪達を従えているから、、信用するわ、、、」
「おいら達は、春樹の家来じゃないぞ」
「鶴瓶、、黙って聞きなさい、、、」
雪女は今までの経緯を話した、、、
「あのお堂の中にはしめ縄がある、、そこに霊道が出来、私は間違ってこの場所に来た、戻ろうとしたら、、、霊道は無くなっていたわ、、、」
「焔、霊道って何だ、、」
「もう、、あなた昨日使った、妖術、空間の狭間みたいな物よ、、本人が妖術をかけたのでなければ、どこにつながっているか、わからないわよ、、、」
雪女は話を続けた、、、
「困ってしまったわたしは、、祠を調べていました、、、すると子どもの声が聞こえて」
「あっ、、誘拐された子どもだな」
「しっー、、、鶴瓶、黙って、それに誘拐じゃないでしょう、、、」
雪女は、、話しを続けた、、、
「祠の入り口に雪で道に迷ったのか、子ども2人いたのでお堂で休むようにと中に連れた、、その後、男が私に危害を加えようとしたので結界をはりました」
春樹は、理解した、、、
「あっ、、それで村の人達は誘拐したと勘違いしたのか」
幻も今までの経緯を理解した、、
「村人が子ども達を探していて、たまたま
雪女が祠の中に連れて行くのを見たんだ、、妖怪の中には良い妖怪もいる事がわからないんだ、、、」
鶴瓶は呆れた顔で、、、
「これだから、人間は、、妖怪の全てが悪い奴じゃないんだよ、、おいらみたいに、良い妖怪もいるんだ」
「鶴瓶、、静かに、、、」
「ええと、雪女さん、、子ども達は無事なんですね、、、」
「ええ、、お堂で寝ているわ、、天気が回復したら麓まで送って行こうと思っていたの」
春樹は、少し考えて、、、
「焔、、雪女さんを元の場所に帰す事は出来るのか、、あの、妖術、空間の狭間で」
「ええ、可能よ、、雪女の肩を触って、もといた場所を思い出してもらえば、、」
「ええと、、雪女さん、、俺が妖術でお手伝いします」
「あなた、妖術が使えるの、、ただの人間じゃないと思っていたけど」
雪女は春樹達をお堂に入れた、、、
第一試練、、、クリア、、
お堂の中、、、
お堂の隅には子どもが2人、毛布にくるまって寝ていた
お堂の正面に神棚みたいな物があり、、その後ろに結界の様な丸い縄が壁に張り付いていた、、、
「あれか、、、」
「春樹、、霊道よ、、あそこに入り口を作って雪女を元の場所に帰さないと」
春樹は雪女に、、、
「ええと、雪女さん、、これから妖術で、霊道をつくります、、それで帰れますよ」
「ありがとうございます、、、」
春樹は雪女と縄の前に立つと、雪女の肩を触って呪文を唱えた
「さあ、、雪女さん、、自分がいた場所を思い浮かべて、、妖術、空間の狭間」
春樹は呪文を唱えた、、、
春樹の体から淡い光りが広がると、、丸い縄の中の空間に穴が開いた
「えっ、、ここに入れば帰れるの、、」
「ええ、、大丈夫です、、あっ、、それから子ども達は俺がちゃんとみんなの所に連れて行きます」
「ありがとうございます、、、」
雪女はお礼を言って、、、霊道に消えて行った、、、
しばらくすると霊道の穴も消えた、、、
春樹は不安そうに焔に聞いた
「焔、、雪女は退治しなかったけど、これで試練はクリアしたのか、、」
「う~ん、、、千年扉の屏風が現れたらクリアしたと評価されるわ」
幻は春樹に向かって、、、
「さてと、春樹、子ども達を起こして、村人達の元に帰してあげないと」
春樹は子ども達を起こした、、
「あれ、、お姉さんは、、どこなの」
「ええと、お姉さんに、俺が村の人の所に連れて行ってと頼まれたよ、、」
「お礼も言っていないのよ、、優しいお姉さんに、、、」
春樹はまた妖術、空間の狭間を唱えた
「え~、これ何、、」
「これに入れば、みんなの所に行けるぞ」
「お兄さん、魔法使いなの」
「ええと、、、陰陽師らしいよ、、」
「陰陽師、、わからないよ」
焔達、3人はクスクスと笑った、、
雪山の麓、、、
急に現れた空間の穴に、村人達は驚き、、
身構え、猟銃を向けた
空間の穴から出て来た、春樹と2人の子ども達の姿を見て村人達はほっとした
「陰陽師様でしたか、、おお、、子ども達も無事でしたか、、ありがとうございます」
子ども達は年寄りの村人を見て、、
「あっ、おじいちゃん、、」
「おお、無事じゃったか、、よしよし、」
「陰陽師様、、孫を助けてくれてありがとうございます、、」
「ええ、、良かったですね、、、」
「それでは陰陽師様、、村に戻りましょう」
村人達は村に向かって歩き始めた
春樹達も村に向かって歩こうした時に、、
春樹達の後ろに千年扉の屏風が現れた
鶴瓶は大きな声で言った
「あっ、春樹、千年扉の屏風が現れたぞ、、クリアしたんだ、、」
「春樹、、消えない内に、戻るわよ」
「ええと、、、どうするの、、千年扉の屏風、村人達がこちらを見てるけど、村人達は気がつかないのかな」
「あのね、、千年扉の屏風は春樹にしか見えないのよ、、」
村人達はまた、前を向いて歩きだした、、
「村人達が歩きだしたわ、、今よ、屏風の千年扉の右の入り口を触って、、、」
春樹は屏風の千年扉を触った、、、
千年扉の入り口が開き、春樹達は中に入って行った、、、
しばらくすると屏風は消えた、、、
先を歩いていた、村人達は、春樹がいないのに気がついた、、
「陰陽師様~、、、、どこに行ったんだ」
「お礼もしていないのに、、」
「お兄ちゃん、消えちゃったね、、、」
2004年、神隠しの間、、、
屏風の千年扉の左の出口から春樹達は出てきた、、、
「あっ、元の場所だ、、現代に戻って来たんだ、、、格好が元に戻っているぞ、、」
幻は春樹に向かって、、
「春樹、一回クリアだ、おめでとう、、」
「疲れたよ、、」
春樹はすぐに、ズボンのポケットから、携帯を出して見た、、
「あっ、本当だ、焔が言ったとおり、、時間が全然進んでいない、、」
「春樹、続けて200年前に行くか」
春樹は嫌そうな顔をして、、、
「嫌だよ、、疲れたし、これを10回も繰り返さないといけないのか、、、俺の春休みはどうしてくれるんだ、、入学式まで2週間しかないと言う事は、毎日試練に行かないと、間に合わない、、」
「どうするの春樹、、、」
「今日は無し、、明日、、明日、、」
「春樹、本当だな、、じゃあまた明日」
そう言うと、焔達は掛け軸に戻った
「へえ~、、焔達、掛け軸の絵に戻った、、どうなっているんだ、、まあ、千年扉も絵だし、、考えてもしょうがない、、それより
お腹すいた、、隣町まで買い物に行くか、、バスは1時間に一本だからな、、、」
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