洋画のようなアクション、ユーモア、センスをぎゅっと詰め込んだ面白さ!

唐突に始まるアクションがかっこいい……! 書き出しの掴みが完璧です。
人物の登場の仕方などから、ドラマや映画的な印象を受けました。
ユーモアセンスも洋画のようで、時折ある言葉選びや言い回しが笑みを誘います。
読んでいて、作者様の抜群のセンスに加え、相当な文章力の高さを感じました。
会話文が特に上手いです。一切の違和感も台詞感もなく、キャラクターが喋っています。
謎を追わせる展開も素晴らしく、宮本の疑問や分からないことがそのまま読者に回ってきます。宮本以上に考えているかもしれません。これはつまり、どういうことなんだろう……となったまま、序章と一章序盤があっという間に過ぎ去りました。
かと思えば、その先で待ち受ける展開は、またも読み手の感情を揺さぶります。
主要登場人物三人が通して魅力的で、まるで現実に生きているかのように感じられました。

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