攻撃力皆無の霧の魔術しか使えない剣士、霧の魔術で分身やら姿眩ましやらしていたら最強の剣豪と呼ばれるように

世界有数の農業大国
の片田舎で生まれた青年【レイ・ミストレード】
剣の才能に多少恵まれていたレイは剣の修行に明け暮れ、いつしか道場で彼に敵う者はいなくなっていた。
「これでお前も免許皆伝だ。もう私に教えられることは無い」
師匠にはそう言われたが、レイはもっと強くなりたかった。

そんなある日、魔法協会の建物が目に入った。
剣を教えてくれる人が居ないのなら、魔法でもやってみるか
それくらいの軽い気持ちで戸を叩いた。
「霧の魔術に適性がありますね」
「それって強いんですか」
「え～……まあ、水の魔術の下位互換なんて言い方もされますが、私は好きですよ」

レイに魔術の才能は無かった。

これはそんな青年が、剣術と霧の魔術で世界最強を目指す物語