大阪を舞台に異世界からの転生者が事件を追う

異世界から日本へ転生するという独特な設定を持ち、その中で社会の現実的な問題をシビアに書き出している。主人公は平穏な生活を望みながらも、真相を追おうとする。そんな彼とともに「ダーティエルフ」な黒澤さんだ。いろいろ世知辛いし黒い面を持ちながらも魅力的で、二人のおもいが物語の見どころとなっている。
物語はシリアスな展開が多いが、登場人物たちのコミカルな会話が良い息抜きになっている。深刻になりすぎず、読者を疲れさせない構成ができている。

個人的には大阪がだいぶ治安が悪い感じになっているので、治安が悪いのが好きな人にもぜひおすすめしたい。