人でなしたちは推理をしない ~人間殺しとパペット探偵~

作者 黄鱗きいろ

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★★★ Excellent!!!

解決しない? 終わらせるだけ? それってどうなの? と思いながら、読み進めて正解でした。クソみたいな人でなしの、胸糞悪くなるような事件の『終わらせ』かた。
胸糞悪くなったあなたは、人間です。
胸糞悪かったはずなのに、読み進めるうちに、しっくり来てしまう。ああ、彼らにとってはこれが最適解なのか。うんうん。納得。そう思ってしまったときには既に作者様の手中。誰が人間で、誰が人でなしか? そして最後には、人間も人でなしも、等しく愛しく見えてくる、そんなお話でした。

……イケメン二人で決選投票したいです。

★★★ Excellent!!!

「人でなし」の男女が事件を解決するのではなく"終わらせる"ーーというのが、話の筋だ。
そこには正義も悪徳もなく、ただ振り切った無関心だけが残る。澄みきり静かな水辺のように揺らがない。それが彼のあり方であり、彼女の性格なのだろう。

これは、誰の話なのか。
バンビさんと呼ばれる少女か、
水無瀬という名の人でなしか、
それかーー頂上という人間の話なのか。

彼らひとりひとりの物語は、悲劇であり滑稽であるとも言える。
だがそれらがより合わさったら?
その物語はどのようなものとなるのか?

それを話すのは私の役目ではない。
あなたが目にし、感じることだ。

私は、ただただ「彼」に哀悼を感じる。
冷たい海に沈む手を、誰が掴んでくれるというのだろうか。