怒られる。
━━家のリビング。俺は今絶賛怒られ中である。
あのあと、結局名前を聞かれ続け、最後まで粘ったが答えることにしま俺が自分の名前を伝えたことにより、俺の親が呼び出され、護衛を伴って俺を迎えに来たのだ。その時にはすごく心配された。
その後とりあえず家に帰ることになり、俺は家に帰ってすぐ寝てしまったのだが。
起きてリビングに行ったら、怒られるのが始まった。
父親と母親が言う。「なぜ、そんな危険なことしたんだ!」
━━その通りである。冷静に考えなくても7歳の子供が盗賊三人を捕まえるなんて大変なことだろう。でも、俺は武勇伝を作るためにしかたなかったのだ。
「父さんと母さんが盗賊が現れて困っているっていうのをこっそり聞いちゃったんだ。そんなの聞いたら放っておけないよ、それに僕が毎日剣の練習してるの知ってるでしょ?僕も頑張ってるんだよ」
弁明が弁明になっていないのは自覚している。でも7歳が盗賊捕まえる言い訳なんて思いつくわけ無いだろ!
「そうだったのね。でも危険なことはやめなさい。心配だったのよ」
「ごめんなさい」
「…どうやって倒したんだ?」
そこ気になるんだ?まぁ気になるか。7歳が3人の盗賊を捕まえるのおかしいもんな。
「魔法使いがいたからそいつをとりあえず倒して、あとの二人は一人ずつ倒しただけだよ!」
本当は魔法使いの魔法を拳で消したのだが、まぁそんなことは言わなくてもいいし、一番に魔法使いを倒したというのも嘘だが、まぁそっちのほうが信憑性もあるだろう。
「魔法使いを先に倒すという冷静な判断もできるのね。すごいわね」母親に褒められた。
嘘をついてその嘘が褒められるのは複雑だな。しかも評価上がってるし。
「今回はなんとかなったが、一歩間違えれば、危険な目にあっていたかもしれない。自分の力を過信しすぎるなよ」
父親が言う。
「すいませんでした。」
謝る。そしてその時、賞金首を思い出した。
「あの盗賊たち、賞金首がかけられてたけどどうなった?」
「あぁ、拒否したんだがな。持って行けと言われ続けたので貰っておいた。」
拒否したんだね。…当然か。俺の父親は領主だ。
見栄のためにも、受け取るわけにはいかないのかもしれない。
だが貰うことになったんだ!俺にくれるよね?俺にくれるよね?
「僕、貰ってもいいかな?」
「どうしてだ?」
「剣が地面にぶつかったときに少し傷付いちゃって、あとそれで余ったお金は将来のために使いたいなと」
「ふむ、まぁお前が捕まえたのだからな。好きにしていいぞ」
「ありがとう!」
やったー!
金が貰えた!少し傷ついたと言ってもほんの少しだ。俺はそこまで気にするわけじゃない。
よってすべての金を将来の金に回すことができる!
「いくらもらえたの?」
「合計で12金貨よ」
この世界は、貨幣が紙ではなく金属である。
1大金貨100万円、1金貨10万円、1銀貨1万円、1銅貨1000円といった具合だ。もっと
12金貨…120万円か!すごすぎる。
「すごい金額だね、大事に使うね!」
こうして、資金を手に入れた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます