努力

だが、だめだ。

強くなるにはなんとなくじゃだめだ。

姉貴に毎日毎日アドバイスを聞き、そして1週間で、一つの型を覚えられるようになった。だが、完璧に極められたわけじゃない。


そこから一年間、同じ型を毎日6時間やり続けた。俺の家は放任主義っぽい家だったので、剣道をやってることは褒められはしたが、特に何かを強制されるわけでもなく、ただ剣道に打ち込めた。

その間もパワー魔法は毎日自室で練習し続けた。

はじめは1分も使えなかったが、今では何故か一時間くらいには使えるようになり、さらにパワーの精度も、だいぶ増し、片腕だけで、ベッドを持ち上げられるようになった。


 さらにまた2年間、俺は体力の向上のため走り込みや筋トレを始めた。また、長姉からは剣道の新たな型を2種類学び、それを極めた。

さらに魔法は新たに一種類覚えた。魔力増大という名前そのまんまの意味の身体魔法だ。これがなかなか難しかった。なぜならほんの少しずつしか増えないため、増えている実感がないのだ。なのでパワー魔法を時々使い、魔法の楽しさを忘れないようにした。



そして7歳になり、俺は父親と母親が話しているのを聞いた。

なんでも、最近盗賊が金を奪っているらしい。


警備隊なにしてるのか?と思ったがまぁしょうがない。


 これは俺のモテ王への道の一歩なのだ。






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