幸せにできない物語は終わり、成り代わった私が貴方(推し)を助ける

小説投稿サイトに投稿された『妖精姫物語』で出会った貴方たち(推したち)
美しくて、必死で、ままならない人生を行く話
叶えてくても叶わないもの

心に残るのはー幸せにできない物語

主人公、咲良はお話の推したちに思いを馳せ、運命を変えたいと願う。
ある日、作者である真砂からそれは自身の体験であり、
幸せな終わりを迎えるために、主人公を継ぐことを頼まれる。

ーこれは、大事な推しを助けるための物語。
一番好きな幼馴染、ティティリアシャ、そして、不遇の王、ユール。

ローズィア・ベートンとなった咲良は、繰り返しの果てにハッピーエンドを目指す。

願いと思いを胸の奥に包み抱き、成り代わった令嬢は東奔西走する
そして、2年の仮初の婚約を結び、相棒となったユールとの関係は…?

テンポのいい会話を中心に
熱心に読み漁ったループの知識で世界を救う
読みやすく、バイタリティあふれるローズィアにくすりと笑いながらも、
その思いと行動を見届けたくなる、そんなお話。

たとえこれが恋にならなくても、貴方の命が救えますように…
ーほんとうに?