古宮九時原液90%のハイボール

ハイボールってご存知ですか?
ウイスキーを炭酸水で割ったあれです。
私は大体1:4くらいで呑むんですけれど、もちろんウイスキーは1です。
7話まで読了しての感想は、古宮九時原液9に対して、読者に対する諸々な水1、そんなお話です。

RTAを謳っているだけあって、お話がサクサク進みます。
ループ状態の主人公は元より、周囲の人間たちが物分かりがよく有能なのが大きなポイント。お蔭で物語展開という点ではストレスなく読むことができます。

最初web版UMくらい進むなぁと思ったのですが、あちらより読者を想定している分、丁寧な印象です。
この丁寧さが他のお話だと水4とか5に相当するのですが、水の量が同じでもグラスサイズの問題で原液の方が多く感じられて楽しいです。

あとは血みどろとぶっちぎった美少女と熊がおなじみポイント。

作中どころかカクヨムコンの日程的に執筆速度までもがRTAと化している本作。
果たして締め切りまでに主人公は目的を達し、作品は10万字を超えられるのか。
小劇場のように目まぐるしく進む成り代わり令嬢とその周囲の物語を、あなたも是非ご堪能ください。